「高橋ボクシング」閃き。

最近発売された「バガボンド」の27巻。武蔵が吉岡一門70名人との果たし合いを制するという展開なんですが、毎度ながらに哲学がふんだんに盛り込まれています。
僕のボクシングにも哲学があります。「覚悟」や「人の為に」「先に動く」など。
今回、面白く感じたのは「自信」についてでした。
動きを柔らかくするのは「自信」。堅くするのは「気負い」。もっともっと柔らかくなれば「自信」が深くなる。
逆に言えば自信が増す程、動きは柔らかくなるという事。
一生懸命すぎて動きが単調になる選手に僕は言います。「リングに上がったらチャンピオンになったつもりでやれ」「頭を柔らかくして閃け」と。
自分がやっていた事です。一生懸命すぎると頭も体も固まる。適度に抜けていた方がいい。それができるのが自信。
この自信を付ける一番の方法は多くの経験を積む事。失敗を恐れずに経験していく事。その経験が足りないときは「マインドコントロール」しかないんです。
「俺は強い」「俺はレナード」「俺は達人」と思って力を抜いてきました。力が抜ければ動きも頭も柔らかくなり、閃くようになり、気も出ます。
練習は大事。だけど練習どおりじゃ物足りない。そこに閃きや気づきがあって初めて人を感動させ、引きつけるようなボクシングができるように思います。
「面白くない!」「眠い!」選手達のスパーリングを見て僕はたまに言います。いつも僕に「面白かった!」と言わせるボクシングを目指してほしいです。
                               マサ