「イチロー・トークスペシャル」。

以前にも書きましたが、僕が強い興味を持つ人間の一人である「イチロー」がプロフェッショナル~仕事の流儀~に出演しました。
1月2日にあった「イチロー・スペシャル」を見逃し、とても残念に思っていましたが今回は「イチロー・トークスペシャル」という形で今のイチローを観る事が出来ました。
見逃した「イチロー・スペシャル」をネットで検索し、番組のホームページやブログなんかを観てみますが活字では分らない部分を自分の目で見たいと思っていました。
やっぱり面白かった。自分と重なる多くの感覚、考え方。そして僕にはない感覚、考え方。
「50歳で4割打って引退したい。」というイチロー。「50歳でボクシングの指導者としての結果を残し次のステージに行ってみたい。」と思っている僕。
偶然にも僕も数日前に「上を見る事は大事だけど、小さな事でも成果をあげたときにはしっかり喜ぶべきだ。それが次にいく為のモチベーションになるからな。」と選手に話していました。
僕は世界チャンピオンになる事を目標にしていましたから、スパーリングでアマチュアの全日本チャンプに勝とうが、プロの日本ランカーや日本チャンプに勝とうが、全然満足しなかったし、試合にワンサイドで勝った直後でさえ、トレーナーに「倒せなくてすいません」と謝っていました。こんな思いではボクシングも人生も辛いだけです。勢いに乗る事もできません。
これが僕のひとつの失敗でした。そしてそこから学びました。
だから僕は選手が何かを掴んだとき、成果をあげたときは本人以上に喜びます。それが選手の為になるからです。
今は自分の小さな事でも大きく喜び、満足できます。度々幸せも感じます。だけど歩みは止めません。本当は「歩み」ではなく「全力疾走」で行きたいんですが、いつもいつも全力疾走じゃバテますから、たまには早く、たまにはゆっくり歩きます。
イチロー選手と同じく、大きな結果を残せる人っていつも掛け足か、全力疾走に近い状態を常に続ける事のできる人なんだと思います。
話しが逸れました。(^_^;) イチロー選手も「自分は満足人間だ」と言っています。
そしてイチロー選手はこう言います。「16年間の試行錯誤の末に今、不動の何かを掴みつつある」と。
僕もボクシングや人生における「勝ち続ける法則」を試行錯誤を続けながら探していますが、まだまだ道半ばです。
一瞬、「掴んだ!」と、この感覚を感じる事はありますが、すぐに次の課題や試練が現れて「まだまだ先なんだよ」といつも教えられます。
公の場でこれを言えるイチロー選手は凄いですね。その言葉に真実味を持たせられるこれまでの実績や努力や覚悟があるからこそ言える言葉です。
僕はまだ大きな結果を出していません。ここが一番大きな違いです。歳は僕の一つ上です。ほんとこの人早いですね。(^_^;)
自分と人を比べ、悲観する事は無意味です。でも人は自分を測るひとつの物差しにはなります。僕には「僕の道」がありますから。
いや~面白かった!二回観ました。ここには書ききれない、得る事や自分との違いがあり、多くの事を考えさせられました。見逃した方は是非再放送をご覧ください!                  
                           マサ

イチロースペシャルとイチロートークスペシャル再放送
   2月17日(日) [総合] 
   午後2:00~3:12 イチロースペシャル
   午後3:20~4:04 イチロー・トークスペシャル
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/