「高橋ボクシング」円。

ボクシングのストレートパンチの基本は「真っ直ぐ打って真っ直ぐ戻す」とよく言われます。
僕はここに疑問を持っています。僕も引出しの一つとして「真っ直ぐ打って真っ直ぐ戻すパンチ」は使います。
しかし、すべての事に通じるのか?という目で見たとき、このやり方ではボクシングの為のボクシングでしかないように思います。
中国武術の動作は「円」だと聞きます。すべての動きやリズムが留まる事なく流れていく。そんなふうに僕は理解します。
他のスポーツで「真っ直ぐ打って真っ直ぐ戻す」という打ち方がでれだけあるでしょうか?
「真っ直ぐ打って真っ直ぐ戻す」やり方でワンツーやジャブを30回続けて打ってみるとよく分かります。腕がめっちゃ疲れます。僕のワンツーの打ち方だとあまり疲れません。
これはジャブにしろ、ストレートにしろ、小さな「円」を描いているからです。(打ち抜きやすい為、重心が乗り威力も強い)
この差は長いラウンドになればなるだけ顕著に表れるはずです。
ではなぜ「真っ直ぐ打って真っ直ぐ戻す」と言われるのでしょうか?それは攻撃面でも防御面でも「最短最速で打ち、最短最速でガードを戻す」方が良いというのが理由でしょう。
この点をカバーする為には、大きな「円」だと戻しの遅さや体の開きにカウンターを食うおそれがありますから極力小さな「円」で行う事です。
そして、もう一つはシフトウエートによる軸の移動で頭の位置がズレている事も、僕の言うストレートパンチの打ち方をカバーしています。
無駄な動きや力を省き、最高の能率の良さを目指すのが僕の目指すボクシングです。
また多くのジムジムによるボクシングがあり、トレーナーひとりひとりのボクシング理論があります。世界に目を向ければ更に「これがボクシングだ!」と言う事は非常に難しい事だと思います。
あくまで僕の「高橋ボクシング」では、という事で読んでください。(^_^;)
                            マサ
PS 今回はちょっと難しくなったかもしれませんが、まだまだ書ききれていない事もたくさんあります。やはり詳しくはジムで・・となります。(^_^;)