住吉、二年連続優勝!

(後日談)今までは住吉がフェザー級(57キロ)で直人がライト級(60キロ)。減量の苦手な住吉から「一度だけ階級を交代したい。そこでなら全力で動けます!」という願いに直人も了解。僕もどちらにも面白い試みだと思い了解する。
しかし、不安がよぎる。楽をした後の試合は怖い。
ところが練習中に激しい突き指をし、左手が使えない日が続いた。また数日後には風邪をひき、体調を崩す。治りかけたと思った突き指が何度も再発。
左手が使えない状態が続き、リズムが崩れ、出稽古ではどん底に落ちる。
このままではW優勝は危ない!という事で僕の想いも高まる。住吉の苦手なサウスポーの対策指導に大きな進歩が現れる。
タイムリーな本とも出逢い、住吉にも勧める。調子は少しずつ上昇して大会へ。相手の分からない一回戦、準決勝と続けてのサウスポーに勝利を収め、決勝戦へ。
相手は初戦も準決勝もRSC勝ちで上がってきた身長180はある変速ボクサー。しかし久しぶりの右構え。

こちらも相手のボクシングをさせない事が作戦。作戦は完全にハマり、住吉のペース。2ラウンドで仕留めてRSC勝ち。

辛い時期があったからこそ味わえる喜び。

直人の優勝で泣きまくった住吉が念願のW優勝に今度は笑顔。
ボクシングを始めて7年目にして全日本実業団選手権大会2階級制覇。
住吉の凄さは辛い時期を乗り越えてきた「継続力」 課題は「盤石な心」
二人とも、まだまだ鍛え甲斐があります。(^^;)         マサ