新人戦。

土曜日から始まっていた高校ボクシングの新人戦には豊国学園ボクシング部から門司ジムに通う二年生の靖也と一年生の喬之が出場しました。
結果は二人とも勝てると踏んでいた相手に負けてしまうというモノでした。今回の敗因は自分のボクシングができなかったという事。厳しいようですがボクシングに嘘や誤魔化しは通じません。日頃の練習態度、意識、行いが必ず出ます。
今までの選手育成の中でも何度も同じように煮え湯を飲まされる思いをしてきました。
こんなとき、以前は励まし、叱り、共に課題をクリアしようと必死にやってきました。でも僕の「今できる事」はそれではないと思っています。
下関ジムも作り、多くの会員や選手を指導する今、以前のような手取り足取り指導する非効率的な指導はもうできません。本人の自主性がなければ選手は育てられない状態だという事です。
彼らにもその事は話しています。だから今回は土曜日も日曜日もジムを休んで応援に行く事はしませんでした。
試合では自分のボクシングを貫く事が勝つ為の大前提です。その為には強い心がいる。その強い心は練習や日常の生活の中で養われる。学校では先生が、ジムでは僕が、家庭では親が指導者です。
勝てる相手に負けてしまいう悔しさや自分に負けてしまった情けなさ。この大会で彼らは大きく傷ついたはず。この悔しさをバネにできるかどうかが、今後のボクシングや人生に大きな違いを生むはずです。
負けた時涙を流し「次は頑張ります!」と誰もが言います。言葉は信じない。彼らの今からの練習態度や行動に僕も応えていこうと思います。
喬之は運良くこの後、九州大会もある。靖也もまだ最後の県大会まで7か月ある。二人とも素質は十分あるし素直さもある。自分の課題を克服して、この大会を未来から見たときに吉とするのか凶とするのかは「自分次第」。頑張れ!                   
いかに自主性や個性を引き出し、指導していく事ができるのかが僕の指導者としての課題でもあります。マサ

このリングでは幾つものドラマが生まれる。大きな感動は失敗や苦難なしには得られない。自分にリベンジや!

応援に来てくれた山口軍団と。ありがとうございました。