H20を振り返る。

今年の初めに掲げた目標は住直の全日本実業団、全日本社会人でのW優勝。一人だけの優勝では目標達成ではない。二人揃って優勝という事に意味があった。
それには「高橋ボクシング」の進化が必要であり、選手らの心の成長なしには成し遂げられない目標だからだ。
どんなに僕がボクシングを高めようとも、それを使う選手の心が低ければ結果は出ない。逆に選手が努力しても僕の指導するボクシングが低ければW優勝は難しい。
その二つを高めていく事が今年の僕の目標であったとも言える。
「高橋ボクシング」で言えば今年に入り、「ポジショニング」「リズム」「SP」「三次元」という画期的な変化をした。
住直の心の成長を促す為に毎日話しをした。ブログを書いた。多くの出稽古にも出た。住吉の「一人全日本初出場」もあった。自立心を養う為に「ミット封印」もした。選手ら自身の心を整理できるようにとブログも書かせ始めた。
結果、目標を達成する事ができた。それは多くの方々の応援やご協力あっての事。また、「導き」という目に見えない力への感謝の思いもある。
しかし課題はまだまだ山積みだ。「高橋ボクシング」もまだまだ向上できるはず。住直にもまだまだ成長の余地がある。
来年もW優勝したところで、今年の感動はもうないと思う。もっと上の目標を達成しなければ同等以上の喜びは得られない。「得れば失う」という人生の法則の一つを改めて考えさせられる。それは「絶対W優勝だ!」という物質的な目標を優先しすぎたからなのかもしれない。
それでも物質的目標は作っていく。そうする事で、より大きな「心の向上」という人生の課題をより早く進んでいくと思うからだ。
今年は成果を求めたが来年は来たるべくニ年後(プロ加盟の予定)、三年後(山口国体)、四年後(オリンピック)への「準備の年」だと思っている。どれだけの準備をする事ができるのか、そしてどれだけの「人の為に」なる指導ができるようになるのかを考えていく。           マサ