「高橋ボクシング」腰を入れる。

今回は基礎の基礎のお話しをします。なぜかというと最近、腰を痛めてしまった会員が出たからです。
普段から僕は「フォーム固め」をかなりうるさく指導します。そんなに細かく言わないでバンバンやらせてほしいと思う会員もいるでしょう。
だけど悪いフォームで長年ボクシングを続けると必ず体に支障が出てきます。それによってボクシングが続けられなくなる事もあります。
それは野球だってテニスだって、どんなスポーツや格闘技にも言える事ではないでしょうか。
その中でも一番気をつけてほしいのは「腰」です。腰は体の「要(かなめ)」と書きます。すべてのパンチの起点と言ってもいい「腰」がきちんと入っているのかどうかが、その後のボクシングに大きく影響します。
きちんと座ったり立ったりするにも腰の入れ方が重要です。腰が入っていないと背中や腰の筋肉、もしくは背骨自体に大きな負担を与えます。
更に厳しいトレーニングを行う選手達には殊更に影響が出てきます。
僕は選手でも会員にでも「丁寧に!」といつも言います。力強く思いっきりやる事も悪くはない。でも僕は先を、数年後を見ています。今、始めだけでも丁寧にゆっくりとやっていれば、後で幾らでも動く事はできます。パンチも強くなります。無駄な動きも抑えてスタミナも上がります。どんなパンチや動きでも習得する事が比較的容易くなります。
焦らずにじっくりと「今できる事」のフォーム作りを行ってください。それがボクシング技術の基礎であり、ベースとなる大切な事だからです。
もしボクシングを始めて数年経つあなたでも自分のフォームを鏡で見てみて、腰が入っていなかったら今からでも遅くはありません。
しっかりと腰を入れるフォームを身に付けてください。それがこれからもボクシングをもっと長く有意義に楽しんでいく為に必要な事です。  マサ

腰が入っていない構え。これだと体への負担があるだけではなく、パンチ自体にも力が伝わりにくくシフトウエートも行いづらい。フットワークに支障も出る。

腰が入ると構えもキマり、体への負担がない。腰の回転がスムーズに行え、シフトウエートやパンチへの力の伝達が容易に行える。目指すは「自然体」。
「腰の入れ方」の詳細はジムでお聞きくさだい。      マサ