「高橋ボクシング」呼吸力。

今、住直のボクシングを少しでも上げたい。昨日のリフレッシュもあってか?今日もひとつ思い付いた。
ここ数日のフィジカルトレーニングでの成果は感じるものの、相変わらず直人のパンチにはあまりキレがない。サンドバックでもミットでも。まだどこか気が抜けている。
まずは、見本を見せる。すると少し変わる。これが「四次元指導法」の一端。
まだ足りない。そこで閃く。「声を出せ!」
昔、何かの本で読んだ記憶がある。声を出すと普段の1.2倍程の力が出ると。重量挙げやハンマー投げがいい例だ。そのくり返しが超回復を促し、筋力やパワー、スピードのアップに繋がる。
福岡時代、当時世界チャンピオンだった鬼塚勝也さんがたまに練習に来ていた。僕ら選手で周りの世話役的に練習をフォローした事が何度かあった。
鬼塚さんの練習(ジムワーク)はキッカリ12ラウンド。時間にして一時間程。12ラウンドというと短い気もするが、一瞬も気を抜かず、鬼気迫る練習だったので、とてもハードトレーニングになっていた。世界チャンピオンになる為には、こんなに集中した練習を毎日やるのかと思うと、少し気が遠くなったのを覚えている。(笑)
その中でも一番印象に残っているのは鬼塚さんがパンチを打つとき、常に「声を出す事」だった。思い切り声を出せば、身も心も疲れる。それだけ一発一発に魂を込めるからだ。当然スタミナも付くだろう。
僕も現役中は無意識的によく声を出していた。今となれば、強く向上を求める姿勢から生まれた自然な行動だったんだろうと思う。
これを意図的に直人にさせてみると、パンチが完全に変わった。ほんとに少しの事だ。少しの気づきが大きな変化を生む。      マサ