道。

人にはなかなか決められない選択の事柄がある。その選択でその後の人生を大きく左右してしまうような選択だ。
どちらを選ぼうとも必ず何かを学び向上はするはずだ。だけど、僕は失敗する為に頑張っている訳ではない。
成功する為に、幸せになる為に、勉強し、考え、行動し、少しでもと心を高める努力をしている。
僕にももまだまだ分からない事がたくさんある。だから即決はしない。時間を掛けて流れを読み、導きに気づけるように努める。
そんな話しを今、ボクサーとしての道の選択を迫られている直人にもした。今、腰椎と頸椎のヘルニアでボクシングができない状態の白石にも話しておきたい。
楽な方を選ぶ訳じゃない。大きな向上を求めて敢えて苦難を選ぶのもいいかもしれない。だけど、進むべき道はよく見れば示されているように思う。
その道が自分にとっての違う道であるのなら大きな障害やどうにもならない事態が起こる。僕の35年間を振り返ってもそれは感じられる。
僕はチャンピオンになって地元にジムを作る事を目標に長年情熱を燃やし続けた。しかしプロ4戦目で事故に遭い志し半ばで「道」を絶たれた。これは大きな挫折だったのかもしれないが、そのおかげで早くに指導者としての「道」に入った。
自分が思っていた「道」(課程)とは少し違ったが今、天職に就けている事に感謝している。若い頃に犯した多くの間違いや失敗から得た事も指導者として大きな糧となっている事を確信できる。
このブログのサブタイトルに「ボクシングは人生の縮図だ!」とある。ボクシングと同じく「今できる事」を懸命に行った延長線上に結果はある。その課程が自分が思っていた「道」ではない事もあるだろうと思う。
それでも自分の思いに頑なに執着せず、柔軟で大きな目で「道」を見極められるように心掛けていきたい。 マサ

数年前に書いた自分の「道」。ずっと探し求め、常にアンテナを張っている。