「高橋ボクシング」プロとアマ。

アマチュアボクシングとプロボクシングの大きな違いは3ラウンドか?それ以上のラウンドなのか?の違いのように感じている。
同じボクシングである事に違いはない。ただルールは安全を考慮したアマチュアボクシングの方が断然厳しい。
アマチュアのトップ選手の中にはプロに行ってもチャンピオンになりそうな素材がゴロゴロいる。
本場アメリカと同じように日本でもアマチュアボクシングで十分にキャリアを積んでからプロに行く方が安全且つ成功の可能性が高いように思う。
僕はアマチュアは才能(センス)のスポーツ。プロは才能(センス)を努力や根性で凌駕できるスポーツであるように感じている。
3ラウンドなら勝ち目のない相手にでも、10ラウンドあれば、スタミナ勝負や、戦術、精神力、駆け引き、打たれ強さや忍耐力、などの様々な要素で勝つ事ができる。
そんな競技の特性を踏まえて、アマチュアの道、プロの道、を選ぶ事も各々の選手に与えられる選択肢なのだと思う。
だけど、今の僕らのステージはアマチュアボクシング。ここでどう勝つか?どう才能(センス)自体を上げていく事ができるのかが、僕に、選手らに与えられた課題となっている。
もうひとつアマチュアとプロの違い。それはお金が絡むか否かの違い。お客さんにお金を頂いて試合をするプロには、それなりの義務と責任がある。
ただ勝てばいいという訳ではない事に気づいたのは、僕が指導者になってからの事。以前の僕がプロボクサーとしての意識が低かった事に今更ながらに気が付いた。
人に感動や勇気を与えられるボクサー。それが真のプロボクサーと言えるのかもしれない。減量や毎日のハードトレーニングも当然の仕事(義務)。愚痴も弱音も吐けない。
アマチュアながらに僕は選手らにプロ意識を求める。      マサ