キム・ヨナ。

高橋イズム


今日のオリンピック、フィギュアスケートの決勝(女子フリー)を昼寝の時間を割いて観ていた。
去年ぐらいから「キム・ヨナ」を知り、注目していた。キム・ヨナの演技はしなやかで素晴らしく、そして美しい。初めてフィギュアスケートの演技に魅了されるという経験をした。
数日前から「浅田真央はキム・ヨナには勝てないだろう」とよく言っていた。ジュニア時代は浅田真央が常に前をいっていたらしいが、何かしらの理由でキム・ヨナの急成長があったのだろう。
ボクサーや他の世界にも確かに「天才」はいる。生まれ持って非常に優れたモノ持つ人間。そして、そこに大きな努力や人間力というプラスアルファーを加えられる人間。
浅田真央もキム・ヨナもその両方を兼ね備えた「天才」なのだと思う。

だけど、同じ時代に「選ばれし天才」と言えるキム・ヨナが存在している事が浅田真央にとっては不運とも幸運とも言えるのだろう。
二人ともライバル(宿敵)である、それぞれと戦うのではなく「自分自身のベストを尽くす事」に気持ちを定めていた。まさに「今できる事」。それが超ハイレベルで見応えのある素晴らしい戦いになったのだと思う。
しかし浅田真央はトリプルアクセルという大技に執着し過ぎているように感じた。逆にキム・ヨナは全体の流れや表現を大切にしているように感じた。
僕は、そのキム・ヨナの動きや表情の美しさに心を奪われる。要するに人にどれだけの感動を与えられるのか。「人の為に」という部分においてキム・ヨナの方が一枚上であったのだと思う。
そしてキム・ヨナはオリンピックという大舞台で過去最高得点を叩き出し、金メダルを獲得した。
ボクシングや他のスポーツとフィギュアスケートの違いはなんだろう。それは美しさを競うという部分ではないだろうか。そして美しさとは「人を感動させるモノ」の一つなのだと実感させられた。
だからなのか?僕もボクシングにずっと美しさを求めてきた。ただ強いだけのボクシングでは嫌だった。リカルド・ロペスやシュガーレイ・レナードのボクシングに見られる「機能美」を常々口にするのはその為だ。

キム・ヨナが手を振っているシーンにハッとした。手足の長さや顔の小ささというバランスも生まれつきのモノだが、注目したのはその筋肉の柔らかさ。揺れる腕の筋肉は見るからに柔軟。
ダンスや練習の中で培ったという表現力や身体操作もあるだろう。しかし、他の選手にはない「しなやかさ」や「流れるような動き」は天性の身体の資質だと思わざるをえない。
世界一。フィギュアスケートをする為に生れてきた人。そんな「選ばれし天才」の一人を目の当たりにしたのだと思う。
だけど忘れてはいけないのは、どんな「天才」でも血の滲むような努力なしに大成は有り得ないという事。
真央ちゃん、キム・ヨナ。感動と幾つかの学びをありがとう!
昼寝の時間を割いて観た甲斐はあった。あ~眠て。      マサ

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