「高橋ボクシング」肩入れ。

「高橋ボクシング」

僕が言う「肩入れ」とは、チャンピオンなんかが試合前に肩を振り子のように前後させながらガクンガクンさせている、あれの事。
基本的にはワンツー、フックまで指導した後にアッパーの指導に入る事に決めている。その際に教えるのが、この「肩入れ」だ。
「肩入れ」の効能は、力の入れと抜きのふり幅を増やせる事。力の集約ができる事。無駄に力を浪費しない事。戻しが早い事。大振りにならない事。と幾つかある。
これと同じようなテクニックに「シェイクハンド」があるが、この「肩入れ」も似たようなテクニックだと言える。違いは肩の力が抜きやすいという事。
ワンツーを肩の力を抜いて打ち抜く方法を多く考え、指導してきた。肩の力が抜けたスナッピーなストレートが打てるようになるには選手志望でも数ヶ月は掛かる。
力を抜く為に指導の中で「丹田」や「膝」という事を何度も言うが、どうも難しいようだ。そこでとりあえず、肩の力を抜きやすい打ち方「肩入れ」を初心者レベルの会員にも初めから指導してみる事にした。日々改善。
「肩入れ」をやって見せただけでいきなりはできない。誰にでもできるように指導するのが、腕の見せ所だ。
そこで「肩入れ」の取得まで第一段階から第六段階まで設けてみた。
第一段階は「肩入れ」の感覚を知ってもらう。
第二段階は実際にオーバーアクションでやってもらう。
第三段階は更に完成形に近づける。
第四段階はアッパーの完成形となる。
第五段階でフックの「肩入れ」。
第六段階でストレートの「肩入れ」。ここまでできれば、もう教える事は何もない!「肩入れ学園、卒業や!」(笑)
第一段階はだいたいの人はすぐにできる。次の第二段階でつまづく人もいるが、ここはなんとか自力で突破してほしい。形ばかりではなく内面の感覚に集中するという、その経験はとても貴重だから。
この第二段階さえ掴んでしまえば、あとはエスカレーター式にどんどん進める。できれば一日最低300回は行ってほしい。300回というと多いように思うかもしれないが、約1ラウンド(3分間)で終わる。
その反復が「肩入れ」の感触をよりいっそう体に浸み込ませ、無理のないナチュラルな「肩入れ」を完成させていく。
パンチングボールなんかと同じように初めは理論を教えるが、結局は感覚(フィーリング)の問題だ。感覚は反復して体で覚えるしかない。
とにかく回数をやってほしい。その先に力の抜けた鋭いパンチが打てるようになる事をイメージしながら・・・きっと大きな変化が表れてくるはず。          マサ

今日は下関ジュニアにも「肩入れ」を初指導。第二段階からできなくなる子もいるが、ここが正念場。乗り越える楽しさと、掴む喜びを感じてほしい。

おまけ。「肩入れ」の感触を感じさせる。「オウムが傷を癒してくれている~」と叫ぶ僕に笑うジュニア達。(笑)

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