オアシス。

世の中には、厳しい現状が多々ある事だと思う。ジムに通う一般会員の中にも仕事や人間関係の悩みなどを抱えている人も多いようだ。
以前は追求してきたボクシングを選手達だけでなく、一般の会員にも楽しく分かりやすく指導する事が自身の一番の仕事であると思っていた。
しかし、それ以上に大切な事があるのではないかという思いが日に日に強くなっていく。この「高橋イズム」もそんな思いが色濃くなっているようにも思う。
会員の中にはボクシングよりも相談がメインでジムに来る者もいる。(笑) 時間のある限り、相談にも乗るし、いろんな話しをしたいといつも思っている。
以前はジムへの入会希望として「ストレス発散」という理由があまり好きではなかった。でも今は「ストレス発散」も大いに歓迎だと思っている。
ボクシングジムを経営している限り、信念を持ってボクシングを指導していく事にブレはない。それでも、その人の状態を見極め、ボクシング以外の部分からでも何かのヒントを与えられないかと思っている。
ジムに通う会員から「疲れてるけど、ジムに来ると元気になれるから来てます」という嬉しい言葉を聞く。
体の疲れは休む事が一番だと思う。だけど心の疲れは体を動かしたり、人と会ったり、話したりして前向きな気持ちに軌道修正する必要があるのだと思う。
厳しい世の中で傷つき、疲れ果てた心と体をリフレッシュし、また新たな気持ちで自分の課題と向き合っていける為の「オアシス」のような心地よいジムであり、人間になりたいと思う。     マサ