ボクシングが楽しい。

ボクシングを通じて人として多くの事を学んできたし、今も学び続けている。
ボクシングから学んだ事が、経営にも、人間関係にも、恋愛や結婚にも、人生全般に生きていると感じている。
選手らや会員を指導していく中で、互いが相乗効果となって「高橋ボクシング」も日々高まっている。
これまでの大半はフォームやパンチのクオリティを高める事に力を費やしてきたが、今、僕の興味は、ある方向に向かっている。
「高橋ボクシング」先手、二手、三手。布石。強弱、短調。リズム。ペース取り。位置取りなど・・・ 今、僕の向かっている方向には共通点がある。
それは・・・「いかに当てるか」。そして「いかに勝つか」。
僕はボクシングというスポーツといえども、人の心をないがしろにするような「成果主義」になってはいけないと思っている。
だから苦労する事も負けて学ぶ事も大切だと思っている。それでも勝負の中では「勝利の法則」を学ぶ事が必要だ。
フォームやパンチのクオリティを高めてきたのが第一段階だとすれば、「人の為に」や「自分次第」「今できる事」といった「心」の大切さを追求しだしたのが第二段階。
そして今訪れた第三段階には「フィジカルアップ」というモノもあるが、「当て方、勝ち方」という駆け引きを含めた戦術、戦略を追求していく段階なのだと感じている。
それは今までもずっと考えてきた事ではあったが、「五里霧中」という感じで、濃い霧の中にいて、真相がよく見えていないような状態だった。
選手らの敗戦や失敗などから、その思いは強まり、感度は高まり、今までのパズルのピース(努力)がハマってきて徐々に輪郭が見え始めている。
最近、選手や会員らを指導していく中でも、どんどんピースがハマっていくのを感じているので面白くて仕方がない。
僕は今、ボクシングトレーナーとしての何度目かの大きなディッピングポイント(大きな向上の時期)にきているのだと思う。これは選手時代にも何度も味わってきた事だ。
これと同じように人として大切な何かに気づいた瞬間も「人としてのディッピングポイント」を感じてきた。こんな瞬間を求めて日々の努力を積んでいる。
だからボクシングは楽しい!だから人生は面白い!
積んできた苦労や努力は、「心」を間違えない限り、必ず報われるのだと思う。       マサ