『僕と妻の1778の物語』を観て。


今日、住吉が泣き過ぎて嗚咽しそうだったという『僕と妻の1778の物語』を観て来た。
草彅 剛の出演するドラマや映画はいい作品が多い。以前にも竹内結子と競演した映画「黄泉がえり」は最高だった。
そんな大きな期待を持って観てしまったせいもあってか?一度も泣く事はなく、残念な思いが残った。
この映画も言わば「愛と死」ってのがテーマ。その中の「死」という概念が通常の人と僕は少し違うと思う。それも泣けない理由の一つ。
僕は常に冷静である事が大切だと思っている。様々な経験から、「怒り」や「恐さ」、そして「悲しみ」といったネガティブな思いに振り回されてはいけないように感じている。
だけど、それも多くの「怒り」や「恐さ」「悲しみ」を経験したからこそ、学んだ事でもある。
21歳の東京時代、僕の大切な友達が亡くなり、その後に原因不明の頭痛や目のかすみが起き、決まっていたプロ2戦目をキャンセルしてしまう事になった。ブランク明けの次の試合で減量の大失敗により初黒星を喫した。
その期間に観た「あした」という映画で僕は嗚咽する程泣いた。当然そのときに「死」に対する概念は固まってはいなかった。
恋の歌がよく売れるのは、恋をした事のある人の経験や気持ちと歌詞が強くリンクし、感動を呼ぶからなのだと思う。人にとって恋という経験がそれだけ多いって事でもある。
だから今の自分の心境(レベル)に合ったモノほど感動は大きくなる。だから嗚咽する程泣いた住吉を否定はしない。
「自分次第」や「人の為に」「今できる事」といった考えを持つ僕が、「ロッキー・ザ・ファイナル」や「ベスト・キッド」という映画に心を惹かれてしまうのも合点がいく。
3月に放送されるらしい「金八ファイナル」もめちゃくちゃ楽しみにしている。(笑)    マサ