英国王のスピーチ。


今日は嫁と新居の買い物をした後、楽しみにしていた映画「英国王のスピーチ」を観に行った。
あらすじ的にはイギリスの王ジョージ6世は「吃音症」であり、様々な苦悩と絶望の末に出会ったドクターと共に吃音症を克服していくという感動の内容だ。
嫁も住吉も同じように僕に吃音がある事に「気づかなかった」と言う。それだけに神経を使い吃音を隠し、誤魔化してきたと考えてもらえると、その苦痛や苦悩を想像できるのではないかと思う。
幼少期から思春期にかけてが最悪だった。
学校や公の場での発表やスピーチは「恐怖」であり、「地獄」だった。
そんな辛さを映画の中でも表現しているが、実際に吃音を持っている人なら分かると思うが、その本当の辛さ苦悩を完全には描ききれていない。
そんな残念な思いもあったが、この映画は多くの賞を受賞している。多くの人に「吃音症」というモノを認識してもらえる側面を持ちつつ、人それぞれに与えられた「課題」を克服する勇気を与える映画だからなのだと思う。
この映画は実際にあったお話しを元にして作られている。
僕はずっと独りで吃音と戦ってきたから、心強いドクターに出会えたジョージ6世が羨ましくもあった。
だけど僕にも、嫁の希望であった「結婚式」を覚悟した後にある閃きがあり、その目に見えない存在(導き)に涙した。
その日から僕の本格的な「吃音克服」への挑戦が始まった。
住直の全日本と結婚式の準備とが重なり、多忙を極めた。その中でも時間を見つけ、一日30分~1時間の発声練習を約四ヶ月間一日も欠かさずにやった。
悩む者や若い子らには精力的に「人の為に」という思いで話し、極力ネガティブな言葉をなくした。
結果、吃音に負ける事なく、最高の楽しい結婚式を挙げる事ができた。
それでも僕の課題(吃音)が完全に終わった訳じゃない。
今でも日々の発声練習は欠かさないし、「人の為に」という思いで多く話し、人に勇気や希望を与えるように努め、極力ネガティブな言葉を避ける。
あと少し、あと少し、と課題の完全克服に挑んできた今では、ほとんど吃音に悩む事はなくなっている。
そんな今、上映される事となった「英国王のスピーチ」。僕はこれをただの偶然だとは思っていない。
客観的に「吃音症」というモノを見つめ、もう一度「人として」大切な事を思い出した。
自分本位を捨て、「人の為に」。日々の「今できる事」(努力)。そして全ては「自分次第」。
僕は「吃音症」の完全克服をここに誓いたい。
そして本当に僕が完全克服した末には、「その経緯や方法論、考え方」などを多くの人に話したり、ブログや書籍などでも伝えていきたい。
「吃音者」に限らず、悩みを持つ多くの人にとって、僕という存在が希望となれる日が早く来るように日々向上を目指し、「今できる事」を続けていく。    マサ
PS 僕の「吃音症」との戦いを書いてきた過去の記事は→コチラ