心の勉強。

先日の「ジュニアスクール卒業参観」の座禅後にした「心の勉強」の話しを書いてみようと思う。
まずは「スパーリング大会お疲れさん。どうやった?緊張した?」と聞く。
「緊張した」と言う子も「大丈夫だった」と言う子もいる。大丈夫だったと言う子はきっと幾度の挑戦(チャレンジ)を通じて心が強くなった証なのだと思う。
続けて・・「もう一つテーマがあったよな。東日本大震災っていう「人の為に」っていう課題。「人の為に」は良い事?悪い事?」と子供達に聞く。
すぐに「いい事!」と返ってくる。
まあ、ここらへんは徐々に浸透してきているから、今のところ問題はなさそうだ。あとは行動と反復あるのみ。
「今、まだまだ西日本の人の中には今回の震災に関心の薄い人もおるけど、もし、自分達が震災に遭ったらどうする? 今、ちまたでは防災グッズを買い求める人が多いみたいやけど、君たちならどんな準備をする?」
本当は、これが今日の「心の勉強」のテーマ。
「食料!」 「毛布!」 「電池!」 ・・ets と僕の狙いどおりの答えが続く・・(笑)
「でもさー、それも全部津波で流されたらどうする?親も兄弟も死んでしまって一人っきりになったらどうする?どうやって生きていく? そのとき必要なモノって何やろ?」
・・・・沈黙。
「モノは無くなる。でも、いろんな経験の中から培った心は無くならん。防災グッズとかの準備も必要やろう。でも今、俺たちが準備しないといけない一番のモノは逆境に負けない「強い心」なんやないやろうか?」
「人生の中で失敗や間違いのない人はおらん。大震災で10億円の義援金を出したユニクロ社長の柳井さんも 早く失敗して早く改善する事が成功の秘訣 って言いよる。負けてもいい。間違えてもいい。ただ、それらに負けずに改善し、乗り越えていける強い人間力が人生には必要なんやと思う。」
「住吉でも直人でも、試合で何度も負けとる。それでも、その度に改善し、ここまで来とる。負けてもいいし、間違えてもいいんや。それでも 諦めない 「打たれ強い人間」 になる事が、人としての逆境や試練に打ち勝つ為に必要なんやと思う。それがボクシングをする一つの意味なんや」と締めた。
卒業するジュニアのほとんどが一般のコースに移り、ボクシングを続けるが、みんな集まっての「心の勉強」はもうないかもしれない。だけどこの数年間で心の基礎は作れたように思う。
これからは「心の勉強」、それぞれの課題に対しての個別指導という新しいステージに入るん・・かな?    マサ