スタービーアマチュアボクシングスクールへ。6

スタービーへの出稽古で試したかった事がある。それは初めての出稽古という緊張する場面(スパーリング)で、自らを奮い立たせ、挑戦する事ができるかだ。
「心の勉強」の中で、課題から逃げない事。与えられた課題を誤魔化さない事。苦労や試練なくして向上はないという「正負の法則」を常々話してきた。
「挑戦」する事は良い事で、良い事をすれば良い事が返ってくる「因果の法則」も、彼らは頭では十分に理解しているだろう。あとは実際に行動できるかどうか?
強制はせず、「スパーリングする人、手を挙げて!」と言う僕の声に反応するジュニア達。不安も怖さもある中、勇気を持って手を挙げた8人の門司フィットネスのジュニア達。
このスパーリングが良い内容であれ、悪い内容であれ、彼らの今日の経験は必ず今後に生きるだろう。
そんな彼らの挑戦をリングの外で観ていた高学年の子らには、きっと苦い思いが残ったはず。その気持ちを誤魔化さないでほしいと思う。
情けない。悔しい。という思いを持っていてほしい。その思いが、「次こそは!」という思いに変わるのだから。
僕らも、きっとお父さんお母さんも、彼らが課題から逃げず、誤魔化さず、乗り越えて成長していく事を切に願いながら指導や教育にあたっている。
相手との勝ち負けではなく、自分自身との戦いに負けない事を一番の課題とし、挑戦し続けてほしい。

「クリリン剛史」。2ラウンド、気が抜けたところにパンチを食らい、ダウンを奪われるものの練習の成果を十分に見せた。成果と課題が両方見られた有難いスパー(経験)となった。

「踊るボクサー陸」。緊張したのか?いつもの陸じゃなかった。出稽古が終わってから「今度いつ行きますか?」と悔しい様子の陸。よしよし。

「エメロン颯」。相手の果敢なアタックに手を焼いた感じ。こんな相手の場合どう対処するのかの課題が現れた。

「門司の元気印京介」。当初は出稽古に行かないと言っていた京介が当日の朝、なんの連絡もなしに登場!「お母さんに15回行けって言われました」と言う。(笑) 帰りの車の中で「行って良かった」という感想。お母さんに感謝やな。

「涙のファイター海人」。おとなしい海人だけど、内に秘めた熱い思いを感じさせる。ボクシングを通じて、その思いをもっともっと開花させてほしい。

「豆タンク涼」。兄ちゃんと久しぶりの練習で楽しかったみたい。苦手なマラソンもよく頑張った。

「小4だけど省吾」。あまりキャリアがないのに、挑戦する心はもう一人前。

「ホワイトウルフ勇杏」。この出稽古を機に、ボクシング熱に更に火がついたとか。(笑)

最後は要望があり、直人が中学生の陸くんと。ボディで数回倒したけど、陸くんにとって、きっといい経験になったと確信できる。
人生に無駄はない。良い事も、悪い事も、つらい事も、悔しい事も、すべてが向上を促す為のモノである。
それが分かったときに、人生は大きく好転していく事を僕は知っている。      つづく。