住吉、試合内容。


試合前、住吉に「はじめから行くか?」と聞くと「様子を見ていきます」と返答。 1ラウンドが始まり、プレッシャーは掛けるものの、ほとんど手が出ない。
上のパンチは全部見えているが、足が動かない為にボディーでポイントを取られている。
インターバル中、手数が少なくポイントが取れていない住吉に客席から 「ポイント取れてない!前!」 と喝を入れる。
技術的な声にまったく反応していない住吉には、もうそう言う他になかった。
2ラウンド、逃げる相手を追って行くが、いつもの体のキレやリズムがなく、クリーンヒットがなかなか奪えない。
インターバルに入り、相手選手もかなり疲れているので、「止めてこい!」 と最後の激を飛ばす。
3ラウンドに入り、更にプレッシャーを掛け、追い上げるものの試合終了。

相手選手の手が上がる。全日本への挑戦は今年が最後のつもりで臨んだ中国ブロック予選を敗退。
昨年の全日本一回戦敗退に続き、またも課題を残した。
一週間後には全日本社会人、11月には全日本があるが、僕らにとって今年の最終目標は 「山口国体」 で成果を上げ、今までずっとお世話になってきた山口県や応援してきてくれた方々に恩返しをする事だと話していた。
練習や出稽古では過去最高の動きを見せていた住吉。それだけに力が出せずの予選敗退は悔しい。
それでも、練習は嘘をつかない。それらの経験や失敗を糧とし、大きく人として成長できれば、そして諦めることなく、最後に勝てば、すべては 「災い転じて福となす」 となる。
今回は、まだその成果を出す事ができなかったが、前向きに 「山口国体」 に臨む。
その為にも、まずは一週間後の全日本社会人に住吉の課題をチーム一丸となって克服させ、完全勝利を目指す。      マサ