山口国体、総評。

山口国体に向けて、住直と歩んできた数年間が終わった。住吉、初戦敗退。直人、ベスト8と僕らが、山口県や皆の為にと目指した成果をあげる事はできなかった。
それでも、僕らは大切なモノを手に入れた。
大会前に観た元会員さんのブログには、「彼らの頑張りに勇気をもらっている」と書いてあった。
また、会場に住直の試合を観に来てくれた人達には「感動しました。勇気をもらいました」と言ってもらえた。
後日、山口県連のEさんに「何とか恩返ししたいと思って頑張ってきましたが、いい結果を出せずに、すいませんでした」と電話をすると、「門司フィットネスの二人は、最後まで諦めずに全力を出し切ったという戦いぶりでしたし、その思いが十分に伝わってきましたよ。ほんとに惜しかったですね」と言って頂けた。
いい結果は出せなかったが、僕らの思いや努力が多くの人の心に伝わっていた事が嬉しかった。
啓助や若貴にも、ずっと言ってきた事だが、厳しい状況や相手は「有り難い課題」であって、本当の敵(課題)は自分自身の中にある。
だからこそ、僕は成果より大切なモノがあると思っている。それは「課程(プロセス)」であり、「内容(ベストを尽くす)」であり、そこから生まれる「学び(感動)」といったモノ。
住吉が負けた晩、二人で夜遅くまで話し合った。渦中にあるとき、冷静に自身の置かれた境遇の意味を理解する事は難しい。
しかし、僕らはすぐに答えを出した。それは、けっして 「諦めない」 という事。そこに住吉の確かな成長も伺えた。
ジムを初めて10年半。そして、この数ヶ月の間にも様々な出来事があった。僕も更なる人間的成長を目指し、「自分革命」を掲げた。直人も急激な向上を見せ着実に成果をあげていった。
そんな最近、国体に行く前あたりから今まで以上にゾロ目や続き番号を見続けてきた。「これは目標達成する兆しか?」という期待もあった。
しかし、目標としていた成果には届かず、「あのゾロ目はどういう意味やったんやと思う?」と住直に聞くと、「会長、究極を言います」と住吉。「なんや?」 「あれ、なんの意味もないって事です」 「どアホッ!0点ッ!」(笑) 
直人、渾身の激闘も終わり、残すは若の決勝戦のみ。その前日にホテルの近くを散歩してから、久しぶりにゆっくりとテレビを観ていた。
世界中から集めてきたショーに幾らのギャラを払えるかという趣旨の番組だった。この番組を観ながら、僕に震える程の衝撃が走った。
ジムを初めて10年半の紆余曲折、様々な経験と学び、そして、これが最後と臨んだ山口国体。そんな今、僕の中に今から目指すステージ、そして、そこに向けての確かな信念が生まれた。
       人々に勇気と感動を与える」
これからも訪れるであろう幾多の苦難や試練に挑戦し続ける僕らの姿を見てもらう事で、応援してくれる人達に勇気と感動を与える事が 「世の為、人の為に」 僕らが「今できる事」なのだと確信した。
今までもそういった思いで書いてきた、この「高橋イズム」だが、次のステージでも更に、この「使命感」を大切にする事で、どんな逆境や試練にも負けずに闘っていくという思いが固まった。
貴重な体験から生まれた強い悔しさや喜びといった「感動」と、この「気づき」こそが、山口国体が僕らに与えてくれた本当の意味なのだと思う。
きっと神さんが僕らに求めるのは「成果」ではなく、「成長」。やはり僕らがボクシングで上を目指していく事は、人として成長する為の手段であって、本当の目的は「自他共の成長」なのだと思う。
ゾロ目は、きっと、そんな導きに気づく事への予兆であったのだと思う。けっして住吉が言うような無意味な事ではないと確信している。(笑)
今まで多くのご協力を頂いた山口県連の皆様、大会運営の皆様、あんなに大きな大会の運営がどれ程大変だったのか想像すると感謝の思いと申し訳無いという思いでいっぱいです。山口県の皆さん、本当にお疲れ様でした。
今までの経験を生かし、住直以外にも今後も心ある選手を育てていきたいと思っておりますので、また山口県連の一員として共に戦える日を楽しみにしております。
大会で共に闘った多くの選手達、関係者の皆さん、そして応援してくれた多くの方々、ジム会員の皆さん、価値ある素晴らしい経験を積ませて頂き、本当にありがとうございました。    会長 高橋正行

久々の門司フィットネス選手軍団勢揃い。

みんなお疲れサマー 次に向かって前進あるのみ!

啓助の進路も紆余曲折・・(笑)

人生は修行やから基本苦しい。それでも、明るく、楽しく、「人の為に」 「今できる事」を!