関ドラVOL.1 バーニング石井(関門JAPAN)VS丸岡航平(VADY) Ⅱ


1ラウンド。相手の出方を見ながら左中心のボクシングに徹した。

丸岡選手はガードが堅く、頭が低い為、上へのパンチが入りにくい。

徐々にパンチの種類を増やし、丸岡選手のウィークポイントを探していく。

カウンターも狙い打つが、決め手にはならない。

コムペット戦でも見せたボディ攻撃を始める直人・・

その中で、当たってしまう相手の頭(バッティング)がプロならではの厳しさ・・

「どうだ?」 「大丈夫です」 「仕掛けるのは後半からやな」 「4ラウンド以降いきます」 と当初の作戦は変わらない。

ラウンド2。ラウンドガールしてくれたシオリちゃんありがとー

徐々に攻撃の手を増やしていく。

ボディはよく入っているが、やはり決め手にまではならない・・

ラウンド3。ラウンドガールのアユミちゃんもありがとねー

完全に距離を引き離す事ができず、打ち合いが続く。しかしこれも想定内の事ではあった。

4ラウンド。「直人、そろそろ上げていこう」 「はい」

頭の低さや乱打に苦しむものの、クリーンヒットは直人が上。だけど、はっきりとした差をつけたい。

あと2ラウンド。「直人!最後や!勝負するぞ!!」 ここからは直人を、そして今まで積んできた努力を信じる他にない。

多くのバッテイングを受けて直人の左顔が大きく腫れている。

しかし、相手に文句は言えない。これもプロの闘い。もらう方が悪い。左のガードの甘さがこんな部分で表れる形となった。

結果的には最後まで相手の土俵で打ち合う形となってしまったが・・

互いにすべてを出し合い、健闘を称え合う。18分間殴り合った男二人が最後は抱き合えるこの瞬間がボクシングの、今日の闘いの素晴らしさなのだと思う。

判定を待つ・・

僅差ながらも3対0の判定勝ちを収めた。応援してくれた皆さんからも「ハラハラした~」という感想が多かった。(^_^;) まあ、見た目はあまり良くなかったけど、クリーンヒットは直人の方が多かったし、地元の声援の利もあったから、僕的には勝ったかな?とは思っていた。

最後、勝ったら言おうと決めていた「バーニングな話」をしたらしい。僕は次戦の住吉の下へ走って聞いてはいない。バーニングな話、みなさんどうでした?(^^) また話をする為にも今度はきっちり勝たんとなー。
プロになって二戦を終えた直人。アマチュア時代の「激闘王」の名が薄れる試合が続いている。素性の分からないタイ選手やアマチュアにはあまりいない頭の低いファイタータイプが相手となり、直人の持った課題を浮き彫りにしている。
それでも、なんとか勝ちを拾い、6回戦での二勝をあげた。次からはA級ボクサーとなり、8回戦での試合を予定している。
いいときばかりでも、悪いときばかりでもない。今は苦しいときかもしれないが、ここが成長するチャンスでもある。苦しいとき、うまくいかないとき、嫌な思いを持ったときこそが人として成長するチャンス。
自身の課題を見つけ、そこで成長する事が必ずボクシングに繋がる。
プロになっての二戦は、直人がもう一皮剥ける為の試練のようにも感じている。
直人を家に送って行って最後に言った。
    「今日は勝てて良かったなー」
    「いや~ほんと勝って良かったっス」 って。笑
出来の悪さも因果。勝ったのも因果。神様はちゃんと見とる。
           次戦、バーニング石井の進化に期待!!      マサ

                 Wメインイベント 第二試合目 アクセル戦へつづく