相見積。

今の家に入居するときの計画だった1年半後の転居(子供の為の)。嫁の反対を押し切って決めた初費用の掛からない新築の1LDKからいよいよ引っ越し。
今もこの家を僕は気に入っていて快適に過ごしてはいるが、これから動き出すサクちゃんにとっては少し狭く、階段もあって危ない。
そこで引っ越し業者三社の相見積を取る為に。昨日の深夜にインターネットで一斉送信で申し込んだら即、携帯にA社から電話が・・ 何時やと思っとんねん!(^_^;) 都合もあるんやろうけど引っ越し業者も必死やなと思った。
そして今日の昼から夕方までの間にA社、B社、C社と訪問があり、最終的にC社に決めた。
ボクシングジムも引っ越し業者も、とどのつまりは同じ世の中のお役に立つ為の「仕事」。
生きる為にお金は必要。企業が生き残る為にもお金がいる。ジムだってお金はいる。
だけど、「人の為に」 「人間的成長」 という信念の前に 「お金」が来たらいかんと常々僕は自身を戒めている。
以前にある本で読んだ。「儲ける」という字は「信者」と書く。信じてもらわなければサービスもモノも売れないと。
信じてもらう為には「誠意」や「努力」に伴った「実力」、そして「信念」や「正義」が必要。それらがあればお金は後で付いてくるのだと僕は思って生きている。
A社には誠意と正義が無かった。B社には信念が足りなかった。C社にはすべてがあるように感じた。
A社とB社は基本的に料金の競い合いをする姿勢だったが、僕は自身の3年間の引っ越しアルバイト経験から価格の相場を考えていた。
どんな業者にも利益はいる。利益がなければ会社やお店やジムも成り立たない。
値段を下げればどこかにシワ寄せが来る。そのシワ寄せがサービスや商品の劣化ならば購入側には大きな問題だ。
だから基本的に値切るつもりはない。大事なのは自他共の共存であり、幸福なのだから。
僕は初めに言った。「僕の考えでは45000円です」と。ここが利益も出て、互いに納得できる適正価格だと思ったからだ。
A社にはそれ以上に値段を下げる姿勢が見えていた。だけど、約束の時間に大幅に遅刻し、他社を多く批判し、時間を掛けて何度も駆け引きをし、自社での契約を獲得しようという姿勢に「誠意」や「正義」、「信念」が感じられず、好感が持てなかった。交渉中に携帯で長く自社に電話を掛ける態度もなっていなかった。
B社も他社への批判は少しは言うものの無駄な駆け引きを避け、「頑張って46000円です」と。それでもA社との価格競争に対する意欲が見えていた。携帯で自社とのやりとりも少し有ったが、誠意が感じられたので、もうここかな?という気持ちになっていた。
とりあえずのつもりで聞いたC社の話は様々な説明の後に、「頑張って50000円です。これ以上は無理です」とキッパリ。他社への誹謗中傷もなく、自社の売りだけを話された。
話しを聞いていた嫁さんから鶴の一声 「あたしはここがいい!」 と。笑 女性目線に立ったサービス内容も決め手になったみたい。
だけど、僕もそう思っていたので即、契約する事に。嫁さんと久々に意見が合ったわ~ 笑
「安かろう悪かろう」という考え方がある。確かにそういう部分もあるけど、ユニクロのように低価格でありながら高品質を提供するという場合もある。価格は安いのに旨い店だってある。
それらは低賃金の外国への大量発注であったり、仕入れの工夫などで出来ている事なのかもしれないし、利益を抑えて厳しい経営を余儀なくしている状況なのかもしれない。
だから僕も門司フィットネスボクシングジムの月謝価格には非常に悩んだ時期がある。苦渋の決断で門司ジムは値上げをし、これを教訓に新設する下関ジムの月謝価格も決めた。
サービスに見合わない過剰な価格では会員は満足しないし、入らない。逆にサービスに見合っていない低価格だとジム経営も自身も苦しむ事になり、場合によっては副職を持つ事にもなり、十分なサービスを提供できない。最悪ジムを閉める事にも・・
関門ドラマティックファイトVOL1の入場料も悩んだが、これらの経験から出した価格は今回は適正であったように思う。(今後、興行内容により多少の変更はあるとは思いますが・・)
だからこそ 「適正価格」 ってやつは大切だ。
多くの人が「安いに越した事はない」と思うのだろう。実際にA社による引っ越しを目にする事が多い。
だけど、差があっても1万円ぐらい。それなら僕は信用と企業理念のしっかりとした業者に頼んで気持ちよく引っ越したい。
今日来られた営業の方三人とお話しして、自身の営業スタイルや経営にとって大事な事を強く再認識させられた一日となった。
B社の営業の方には 「申し訳ありません。C社に決めました。理由は・・」 と一部始終を話した。この方には誠意があったから僕もこの方には誠意でお話しする事にした。
A社の彼には 「金額じゃなく、問題はサービスなんよ」 と手短に伝えた。
今日はせっかくのお休み。相見積による自他共の成長になっていたらいいなと思っている。  マサ
PS 久々に長文の高橋イズム書いたー さあ!10月10日!サクちゃんの為の「サクちゃんハウス」へ気持ちよくGO!!