フィーバー真木 新人王西部地区予選、初戦内容。
試合当日は国際通りで映画祭の為大混雑。まあ、僕らはそれどころじゃない・・
マイクロバスに揺られて約40分。嘉手納基地近くの商業施設「ネーブルカデナ」に到着!
会場に入ってリングチェックをするが、リングが異常に狭く、マットもかなり柔らかい。
足を使うボクサーにとっては非常に不利なリングだ。
「これは、打ち合いを覚悟しろって事やな」と有亮に話す。
その後、外を走ったり、シャドーしたり、黙々と準備を進める有亮。
バンテージとテーピングを済ませても、まだまだ動く有亮。
前の三試合が終わり、いよいよグロービングを済ませ、ミット打ちを終えて登場を待つ。
ここまでの三試合、沖縄対九州は3対0ですべてKO負けと流れは良くない。
四試合目は九州組がKO勝利を収めて、いよいよフィーバー真木入場!!
※ここから先は写真がないので、ビデオ映像から写真を撮りました。
対戦相手の桑江選手(島袋)と手を合わせる。
1戦1勝(1KO)の桑江選手は前に出てくるファイタータイプ。力強い左右のフックを振ってくる。
序盤は冷静にしのぎながら有効打を決めていくフィーバー。
第2ラウンド。
このラウンドは1ラウンドのポイントを取り返すかのように踏み込んでくる桑江選手のフックを食らうフィーバー。
このジャブに合わせた右フックも危なかった。
2ラウンドが終わり、「ここまでイーブンや。やけど今のラウンドで相手は疲れとる。ここからが勝負やし、ここからがお前の本領発揮や!」と送り出す。
有亮のスタミナには何の心配もない。それぐらい走ってきた。
その努力が報われるのがここからだ。
失速している桑江選手に多くのパンチを浴びせかける。
フィーバータイムが始まった。しかし、桑江選手も粘る。
3ラウンドを終え、「ここまで勝っとる。やけどここはアウェイや。最後の最後までとことん攻めろ!培ってきた力を残さんで全部出し切れっ!」と最後の気合いを入れる。
多くのクリーンヒットを奪うものの、課題であるパンチのクオリティにまだ欠け、なかなかKOやTKOにならないが、フィーバータイムは続く。
パンチによる負傷で二度ほどドクターチェックが入る。二度目は「もうTKOやろ?」と思ったけど、続行!
最後の最後まで攻め続け、試合終了のゴングが鳴る。
終わった瞬間に勝ちを確信した。
判定は「39対37」が二人。「38 対38」が一人。??
2対1でフィーバー真木の勝利!
最後の最後まで攻め続けていなければ・・ アウェイでは一瞬も気は抜けない。(^^;)
フィーバー真木新人王西部地区予選初戦突破!おめでとう!(^^)
ファイターとの対戦として課題であった「気迫」「集中」は出来たものの、新人王戦優勝に向けて、やはりKOまで結びつけられなかった事で「パンチのクオリティ」を上げるという前々から伝えている課題がより鮮明になった。
負傷によるTKOを逃した事もきっとそれを促すが故の事なんだろう。
それと相部屋になった僕が見つけたフィーバー真木のもう一つの課題。それはやはり心。
すべてに意味がある。サインがある。人生に無駄な事は一つもない。
ボクサーとして成功する為には・・弛まぬ努力と人間的な成長が必要なのだと思う。
別の言葉で言えば、「因果」と「波長」。「継続」と「気づき」。
フィーバー真木には強靱な身体と根性がある。それを生かすも殺すも・・責任重大。(^^;)
西部地区予選決勝は6月1日!九電記念体育館!
二ヶ月後に更に成長したフィーバー真木の闘いを是非応援に来てください!
※ちなみに西部地区予選決勝の対戦相手は関ドラ4で対戦する二選手の勝者になります。
控え室に来てくれた桑江選手(33)と。自営業者である桑江選手の人間力と粘りを見せてもらった。
帰りにリングサイドで写真を撮っていると・・
観戦に来ていた外国人二人組が 「グッドファイト!コーチモイッショニ、ピクチャープリーズ」と写真撮影を求めてきました。(^^) なんかいい写真になってたんで、スマフォで撮った写真をカメラで撮らせてもらいました。笑
僕らが帰る後ろ姿を拍手で送ってくれました。
国は違えど、感動は万国共通なんだって思いました。沖縄にも関門JAPANボクシングジムのテーマである「勇気」と「感動」を少しは伝えられたようです。 会長