チェンジ濱島 試合直前。


朝11時。リングの組み上がったばかりの九電記念体育館。

リングチェックに入るチェンジ濱島。

バンテージを巻き上げて、いよいよアップへ。

昨夜の前日練習での動きは今までで最高だったけど今日はどうか?

まあ、70~80ぐらいか。が、僕が出すミットによる攻撃に対する反応が鈍い・・

その鈍さは、フィーバー真木とのマスボクシングで更に明らかになった。
これは緊張による影響以外に考えられない。

ジム会員や親戚らがチェンジ濱島一人の為に応援に来てくれている。



初の関ドラ以外での一人試合。
自分一人の為に多くの人が応援に来てくれている。
そんな重圧もあるのか?

とりあえず打たれる怖さを無くす練習をし・・

関門JAPANボクシングジムが闘う意味を説き直す。
慣れない事に対して不安や怖さから緊張が生まれる事は普通の事だろう。
しかし、毎日毎日「絶対勝つ!」と自分に鞭打って練習してきた。
その努力を、その思いを信じて、「不安や怖さ」に打ち克つ事が本当の強さだ。
   「相手に勝つんじゃない。自分に絶対勝て!そしたら絶対勝てる!」

この試合に向けて、その言葉を信じられるだけの練習を、絆を作ってきた。
         スイッチは入った。

恐さを振り払いリングに向かうチェンジ濱島の背中が頼もしく感じた。
          「チェンジ濱島(関門JAPAN)VS吉里太一(J中津)試合内容」へつづく