自分に克つという事。

強敵揃いの関ドラ6に向け、ずっと考えてきた事ややってきた事があります。

たくさんトレーニングする事やボクシングの向上は当然として、新たな体作りや減量法、タイトルマッチで学んだ試合前のコンディショニング法なども取り入れました。

しかし、強敵との戦いにおいて一番重視したのはメンタル(心)でした。

興行一週間前にキャンユードンストップ禁断のマンガ「キングダム」を読み出した事で寝不足に拍車が掛かりましたが大きな気づきのヒントになりました。笑

簡単に言うと「弱い心では何もできない。だから強い心を持つ事。その為には心のベクトルを相手に向けるのではなく、自身の不安や怖さといった弱さに絶対に負けない!それに絶対に克つんだと固く心に決める事」だという考えに辿り着きました。


これはボクシングだけに限らず人生のどんな事にも言える事です。 


例えば仕事で嫌な事があった。嫌だ。やめたい。逃げたい。怒りや不安もそう。そんな気持ちになったときこそが試されているときであり、成長するチャンスなんだと思います。


逃げても避けても乗り越えない限り課題はずっと追いかけてきます。それなら早く乗り越えた方が喜びも成長も幸せも手に入るんだと思います。 


人は感情に流されがちですが、そこを理性で前向きで明るく強い気持ちに保つ事が幸せになる為の訓練ではないかと思います。


試合数日前から選手達にそんな話を何度もしました。勝負は「ときの運」とも言います。試合の勝ち負けは仕方のない部分がありますが今回、関ドラ6での関門JAPAN選手は誰一人として自分自身に負けていた選手はいませんでした。


大きな試練。小さな課題。日々いろんな事がありますが、自分に負けない事。それがとても大切なのだと今回の興行を通じて改めて思いました。


また、一つ成長できたと思います。


成長すれば同じ課題や試練はもう与えられません。そして成長しなければ新たな扉も開きません。


                勇気と感動の関門JAPANボクシングジム会長 高橋正行