ジャンプ池尾(関門JAPAN)VS瓜生晃一(博多協栄)試合内容。


広島三人衆の最後を務めるのは、ジャンプ池尾!
アップ時の落ち着きや動きはさすがは6回戦になっただけの事はある。
油断はできないが、今日の試合は「勝てる」そう思った。

入場。

リングイン!

序盤、ガードを固めてしっかり相手を見ていくジャンプ。
相手のパンチ力、パターン、癖を確認しているのだろう。

しかし中盤に入っても、なかなか手を出さないジャンプに渇を入れる。
見過ぎてしまったこのパターン。
「大橋秀行VSリカルド・ロペス」を思い出した。
一度狂ってしまった歯車はそう簡単には戻らない。
ボクシングにとってリズムやペースを取る事は本当に重要な事だ。

終盤。
「このままじゃ勝ちはない!倒すしかない!行け!!」

やっと火が着いたジャンプの猛攻を耐え凌ぐ瓜生選手。
しかし、ここまでずっとポイントを取ってきた瓜生選手が無理に打ち合う必要はない。
ラスト2ラウンド。この状態からKOする事は至難の業だと思った。

3-0 ジャッジは2ポイント差を付けて瓜生選手の勝ちを支持した。

なんの不安材料もなかったジャンプにまさかこんな落とし穴があるとは。
いつもジャンプの課題として言う事は「なんとしても勝つんだ!」という強い気持ちを持つ事。
負けた試合も、引き分けた試合も、いつも課題はそこにあった。
調子がいい。不安もない。心配もない。
そんな危機感やハングリーさもない状態では、こんな事が起こりうる。
ジャンプが強いハングリーさを持つ事ができればチャンピオンだって狙える高い能力がある。
自ら負を背負い、高みを目指す「覚悟」。
ボクサーにとってその覚悟こそがチャンピオンへの資格なのだと思う。
この負けは関門JAPAN1のセンスを持つジャンプ池尾が本気になってチャンピオンを目指す為に必要なモノだったのかもしれない。

瓜生選手への関ドラ7での再戦をオファーした。
この試合が決まれば、また一つ進化するジャンプ池尾が見られるだろう。