素直とは。

経営の神様と言われる松下幸之助さんが言われる「素直な心」に学ぶ事は多くあると思いますが、僕なりの「素直」について書いてみたいと思います。
単純に「素直な選手」と「素直じゃない選手」どっちが伸びるか?そりゃあ、素直に決まってる。
だけど、名選手ってそれぞれの考えや強いこだわりがある場合も多い。
人の教えを素直に聞くのも素直。自分を飾らず、偽らずに心を開く事も素直。癖のないフォームや動きも素直。恐さや嬉しさを隠さず表す姿勢も素直・・
素直と言ってもいろいろある。
僕が考える「素直」とは、自分の損得、好き嫌い、感情、といった私心にとらわれる事なく、良いモノは良い。悪いモノは悪い。正しいモノは正しい。間違っているモノは間違っている。と見極める力であり、それらを即行動に移す心の在り方なんだと思う。
武道や伝統芸などの考え方に「守破離」というモノがあるけど、これも、まず基本や基礎を徹底して「守る」という素直さがあり、次のステップに進んでいく事が大切である事を説いている。
松下幸之助さんはその晩年に自身が「今やっと素直の初段になった」と語られた。それだけに私心を無くし、物事を曇りなき眼で見る事は非常に難しいという事だろう。
多くの名選手達にはきっとその一部が備わっているのだと思う。
選手らにも「素直が大切」とよく言うけど、自分自身も私心を捨て、いかに天の声(使命、課題、導き)を聞けるかが大切だと思っている。
人の心は自分の心配や我欲に執着すればするだけ弱まり、他や世の中に対する思いや使命感を持ったときこそ、強く輝くのだ思う。
「会長頑張るね」ってよく言われるけど、「本気だったらこれぐらい普通です」って思う。それに人として成長する事が生まれてくる意味だと思っているから頑張って当たり前だって思う。
本気で「人の為に」「世の中の為に」成長して勝とうって思ったら、大変な導きでも逃げずに勇気を持って「素直」に取り組んでいく事が大切なのだと思う。        マサ