アクセル住吉(関門JAPAN)VS柳達也(伴流)リターンマッチin後楽園ホール。

アクセル住吉は、関ドラ7で大苦戦の末ドローとなった柳選手との決着を付けるべくアウェイである後楽園ホールへ乗り込んだ。
その勇気と感動をどうぞ。(^^)

関ドラと同じように・・

アクセル住吉!リングイン!

三カ月前に対戦した柳選手と再び向かい合う。

1R。
ディフェンスとジャブの当て勘がいい柳選手に対しての1Rが大切だ。

左の差し合いとペース争いで負けないように考えてきた。

うまく機能している。

「よし!いいぞ!このラウンドは取った。このまま崩さないように!集中!行けるか?」
      「行けます!」
大切な1Rで上々な滑り出しを見せた住吉に少し安堵した。

後輩達も見守る。

うまくプレスも効いて、反応もいい。
前回とは体調も、ボクシングも、メンタルも、すべてが違う。

しかし、そんな好調時にこそピンチはあるもので、柳選手の左ボディがレバーに突き刺さる。

一時は誤魔化したものの、耐えきれなくなり背中が丸まる。
後日談で「今までで一番効いた」と住吉が語ったボディだった。

それに気づいた柳選手が一気に畳みかけてくる。

「しのげ~!!」と声を飛ばす。
恰好悪くても、ここで無理は禁物。
あれだけの練習と怪我を負い、前戦での失敗も改善してきた。
ここで終わる訳がないと信じ切っていた。
まだ6Rある。この展開・・バーニング石井VSさくら淳の記憶が蘇った。

なんとかしのいで、コーナーに戻ってきた。

「ボディ効いたな~ まあいい。まだ6Rある。ここからが勇気と感動を見せるときや!ここからが関門JAPANや!崩れるな!3.11に勇気と感動や!」
       「克つんか?」
     「勝つ!!」
住吉の目に力が戻った。

焦る事なく崩れる事なく、やってきたボクシングを。

通常、長い距離に身を置く柳選手がかなり近い位置での打ち合いに応じてくる。

そんな刹那!2週間前に痛めて右手が使えなかった為に強化してきた左フックが完璧に打ち抜かれた!

その後、右左と後続打を加えて強烈なダウンを奪う!

ここは東京後楽園ホール。僕らにとってはアウェイだと覚悟し、準備してきた。
「ワンチャンスを逃すな!一気に決める事!」
そう決めていた。

試合再開!ダッシュ!!

左の連打からの左のダブルで電光石火!二度目のダウンを奪う!

更に右アッパーからの左フックで三度目のダウンを奪ったところで・・

レフリーが腕を交差させた!

「やったぞーーーっ!!」
住吉の咆哮が後楽園ホールに響く。

「やったーー!!」
どんだけ喜ぶねん!笑

まだ喜びが収まらない。笑
.
関門ドラマティックファイトからの後楽園ホール。
伴流ジムさん、柳選手との戦いで様々な学びと成長がありました。
まさに「相手は有り難い課題」。
熱いドラマをありがとうございました。

その後、勝利者インタビューで「3.11への思い」を語る住吉。
5年前の3.11に大震災が起こり、その翌年の3.11に住吉と石井はプロになった。
関門JAPANと東日本大震災の闘いは共にある。
そして関門JAPANの使命は「勇気と感動」。
被災に遭われた方達の苦悩は計り知れない。
それでも、苦しみの先にある成長や勝利を!踏み出す勇気を少しでも伝える事ができたら嬉しい。
この言葉を、関門から関東へ伝える為にも懸命にやってきた。

すべては自分次第。そして世の為人の為に。という高橋イズム。
そんな思いをアクセル住吉がボクシングの聖地である後楽園ホールに伝えてくれた。

「異体同心」。これからもTAEM関門JAPANは、関門から日本中へ!関門から世界へ!!と、勇気と感動の波動を広めていきます!!