バーニング石井(関門JAPAN)VSさくら淳(横浜さくら)試合内容。

関ドラ7で大感動を巻き起こした「バーニング石井VSさくら淳」をどうぞご覧下さい。(^^)

バーニング石井、あの激闘勝利のガベハン戦から1年ぶりの試合。
その間に、ジムトレーナー辞職、就職、結婚、怪我による試合キャンセル・・と様々な事があった。
この一年間、石井にも僕にも多くの葛藤と学びがあった。

「チャンピオン」を目指す石井に「今の環境を変える事はチャンピオンへの道から遠のく事にならないか?」と反対もした。
そういう中で怪我をし、6月の興行では関門JAPAN初の試合キャンセルもしてしまった。

様々な出来事や思いが交差する中、石井も僕もそれらを乗り越えて成長した。
「絶対克つ(克服)」 この言葉を証明しよう。
そんな思いで、この強敵さくら淳選手を選び、この日の為に最善を尽くしてきた。

赤コーナー!関門JAPAN所属~バーニング石井!!

第1ラウンド。

序盤からのさくら選手の猛攻にたじろぐ。

ダウンを奪われかねない猛攻にピンチの連続。

しかし、気持ちは絶対に折れない。
ここに至るまでの経緯や成長を考えれば、そう信じられた。

「大丈夫。勝負は後半からや。耐えろ。」
前半は耐えしのぐ。これもこの試合に向けて考えていた事だ。

第2ラウンド。

石井の右も入り出した刹那・・

さくら選手の左フックがカンターとなってダウン!
しかし、これで絶対に終わらない。終わる訳がないと僕は思っていた。

その後の猛攻を何とかしのぎ・・

第3ラウンドへ。

「まだまだ。勝負はここからやぞ」
ピンチはチャンス。諦めない限り必ず勝機は訪れる。

ダウンを奪い、ラッシュをかけたさくら選手に若干疲れの色が見える。

反撃返しののろしが上がった。

序盤の大劣勢を徐々に挽回していく。

第4ラウンド。

「よし!これまでやってきた事に嘘はない。いけるぞ!」
石井の課題「素直」。ずっと言い続けてきたこの課題を遂に乗り越えた石井。
それは皮肉にも僕が反対した「環境が変わる」といった事から生まれた成長だった。
仕事を変え、僕から離れ、仕事や僕に対する不平不満が、試合に対していつも不安や心配でいっぱいだった思いが・・「感謝」に変わった。

押せ押せムードに会場から石井コールが起こり出す。

ここからがバーニング劇場のはじまり!

相手陣営には悪いが、ここは関門JAPANのホーム。
大声援がバーニングを後押しする。

石井の右がバシバシ当たる。

さくら選手にもまだまだ力はあるが、どんなに攻められても必ず打ち返していくバーニング。

さくら選手の鼻血が酷い。
右ストレートで鼻が折れただろうと思った。
これで勢いが止まる!

第6ラウンド。

バーニング石井応援団にはたまらん展開。

だが、まだまださくら選手の強さは健在。

第7ラウンド。残すは、あと2ラウンド。

「まだ勝ち負けはわからん。やけど、今日は最高の試合しとるぞ!」
僕は、「人として成長する為にボクシングはある」と選手らに説き続けている。
石井は「素直さ」。僕はそんな石井を「認める事」に今回の成長があった。
二人に共通する気づきは「感謝」。

石井の努力、真面目さ、相手に対する敬意、気づかい、正義感・・
「素直さがない」この一点で石井をすべて否定してはいけない事に僕は気づいた。

最終ラウンド。

「この試合に向けてお前は本当に成長した。最高の試合や」
「もう勝ち負けはどうでもいい。やけど、勝ちたいか?」
          

勝敗はこのラウンド。そんな気がした。

     「絶対勝つ!!」




そして最後のゴングが鳴った。
全力で殴り合った二人に憎しみはない。
互いに全力を尽くして闘えた事に自然と笑みがこぼれていた。

そして運命の判定。
ジャッジ一人がバーニング。もう一人がさくら。
1対1。残る一人は・・

勝者!赤コーナー!バーニング石井!!
    おっしゃーーーっ!!

どっちが勝ってもおかしくなかった大激闘。
ただ、この試合に向けての思いと人としての成長は石井の方が上だっただろうと思う。
地元の利もあっての接戦勝利ではあるが、これは神様からのご褒美として有り難く頂こうと思う。
遠く関東から下関まで出向いてくれた横浜さくらジムの皆様、さくら淳選手、心が熱くなる試合をありがとうございました。
今回は勝たせてもらいましたが、またいつか後楽園ホールで闘える事を石井共々楽しみにしております。     

この大激闘のドラマに場内から大きな拍手が。

この後の「アクセルの応援に力がなくなった」と言われる程の大応援ありがとうございました。(^^)

勝者バーニング石井に勝利者インタビュー。
出るか?バーニングな長話。

「僕はチャンピオンになっても金に目もくれず、人として立派な人間になります!」
のコメントに、小さな笑いが起きていた。
気持ちはわかる。でも、そんなん言いよったら一生金持ちになれへんどー笑
バーニングな長話はコチラ

人としての成長がボクシングに表れる事を体現したバーニング石井。

目標のチャンピオンに向けて、確かな一歩を踏み出した。      next  アクセル住吉VS柳達也