ジャンプ池尾引退。

関門ドラマティックファイトvol.12 での試合を最後にジャンプ池尾は引退する事となりました。

アマチュアジムの門司フィットネス時代から会員として通っていた池尾は、アクセル住吉とバーニング石井のプロデビュー戦に感化されて真木と共にプロボクサーになりました。

高い身体能力とボクシングセンスを持ちながらもデビュー戦ではKO負け。2戦目で引き分け。3戦目で勝利し、名前のとおりホップステップジャンプ池尾でした。

池尾にはチャンピオンという確かな目標はなかったので「人間的成長」という目的を一つ果たした満足感があり、この試合で一度はボクシングから離れました。

しかし、まだ心に着いた火は消えておらず次の関ドラから復帰する事になりました。

辞めている間よーく僕とバッタリ会いました。ほんと異常な程に。誕生日も僕の娘と同じ。

「神様か守護霊がまだやれって言っとるな」って冗談みたいに言っていましたが僕は本当にそう思っていました。

まだまだボクシングから表れる人としての課題を乗り越える為に池尾はボクシングを続けてA級ボクサーにまでなりました。

ランカーやランカー級のボクサーとも何度か対戦しましたが勝つ事はできませんでした。

そこに「覚悟」が足りていないのは明白でした。

覚悟を持たぬまま、すべてを懸けてチャンピオンを本気で目指している者達には敵いません。

最後まで、何が何でもチャンピオンになる!という覚悟は持てなかった池尾でしたが、それでも人間的成長を求めていく事で勇気と感動は生む事ができます。

今回の試合後に、勝っても負けてもこれでもう辞める事を決めていたと聞きました。

厳しいようですが、それを僕(セコンド)に伝えられないようでは、まず勝ち目はないし勇気と感動も起こせません。試合は一人で戦う個人戦ではなく信頼を基盤としたチーム戦だからです。ジャンプ池尾が乗り越えるべきもう一つの課題がそれでした。

もっと早くに、それに気づいて乗り越えさせる事が僕の役割でした。

池尾の6年間の努力を認めます。ジャンプ池尾は何度負けて強敵と戦い続けてきました。関ドラ12回すべて出場はアクセル住吉とジャンプ池尾だけです。世界戦、後楽園ホール、福岡、鹿児島、どんなところでも試合をしました。課題の根性もかなりついたと思います。苦手としていた走り込みも本当に早くなりました。応援してくださる方への感謝の対応は僕も見習うところがありました。人として純粋でいい奴です。

6年間、関門JAPANボクシングジムで勇気と感動を伝える為に共に戦ってくれたジャンプ池尾に感謝しています。

正樹、お疲れさん。

生涯戦績 17戦7勝(4KO)7敗(5KO)3分

関門JAPANで、ボクシングから学んだ事を生かし、人間的成長を目指して世の為人の為に生きていってほしいと思います。

今までジャンプ池尾を応援してくださった皆様本当にありがとうございました。      会長

以下はジャンプ池尾の言葉です。

6年間のプロボクサー生活! 関ドラvol12で引退しました! 事後報告となりすみません。

関門ドラマティックファイトには12回連続出場しました!

デビュー戦の時と比べると顔も身体も心も成長したんじゃないかなと思います!

心技体!会長には沢山教わりました! ありがとうございました!

関門Japanの選手でいたから人としても成長できたと思います!

僕は本気でチャンピオンになるとは思えませんでした!大きな目標も持てず、欲張りで、捨てられないものばかりでした!

関ドラや世界戦など、大きな舞台に立てたこと! ボクシングを通じてたくさんの人と出会い、応援してもらい本当に感謝です!

これからはサポートする側として頑張っていきます!

乗り越えれなかった壁はこの先の人生でまたジャンプしていこうと思います!

ジャンプ池尾から池尾正樹に戻ります! 今まで本当にありがとうございました!