教え上手と指導

テレビを観ていて「よく考える子は一生伸びる!」って学習塾のCMの言葉が僕のアンテナに引っ掛かります。
最近、これと同じような言葉を見たり耳にしたときにも引っ掛かってきます。
正直、僕は自分の教え方には自信があります。
難しい技術をいかに簡単に分かり易く説明し、理論化し、納得させて会得させるかにです。
早く上手くなって楽しみたいというフィットネスの会員さんを教えるときはそれでいいのかもしれません。
今日、選手達と僕が19才のときのトレーニングのビデオを観ました。
自分で言うのもナンですが、よく考え、工夫し、強い意志を持っているのを感じます。
師匠から手とり足とり教えてもらった経験はほとんどありません。
ミットだって持ってもらった事は片手で数えられる程です。
それでも、強くなりました。いや、だから強くなったのかもしれません。
師匠の動き、先輩の動きに目を光らせていました。
後輩からでも良い動きがあれば何か盗んでやろうと必死でした。
ひとつの技術を会得したとき、飛び上がる程の感動があります。
次の日になったら忘れてしまうのではないかと心配で夜寝るのが怖いくらいに…
だけど、その技術を忘れる事はありませんでした。
苦労して苦労して、欲して欲してモノにした事は忘れません。
よく昔の達人達は弟子と寝起きを共にし、自分を見せ、「見て盗め」と一切教える事はなかったといいます。
いち早く成果を上げさせるには教える事が必要でしょう。
短期的な目で見ずに長い目で見たとき、自力で考える力を持つ選手、人間を育てる事。これが「指導」なのかもしれません。
6年間やってきたやり方への疑問が大きくなってきている今日この頃です。
(;^_^A    マサ