親への感謝。

高橋イズム

子供が親に心底感謝するのは難しい事だと思います。

それは生まれながらにいる環境は【当たり前】であるからです。

それしか知らないからです。

日本にいて外国を知らず日本の有り難さがわからないのと同じ事です。

選手が会長やジムに不満を持つのもそれが【当たり前】となって、他の会長やジムを知らないからです。

18から親元を離れて僕も親への感謝や地元への感謝が多少わかりました。

そして僕は親になりました。娘は僕に感謝という思いはないでしょう。上の理由からも当然だと思います。

僕は気づきました。

僕も幼いときは親に感謝なんかこれっぽっちもする事はなく【当たり前】だと勘違いして親に文句も言っていましたし、遊園地に連れて行ってもらってありがとうと言った記憶もありません。

娘が生まれて幼児期の世話がとても大変なのも知りました。

食事、病院、服、おもちゃ、お出かけ、幼稚園、学校、塾、旅行、どれだけの時間とモノと愛を与えてもらい続けてきたのか。

お金だけで考えても 月5万円として、1年で60万円。10年で600万円。20年で1200万円。このお金を、恩を、今からすべて返せるのか? そんな事を思いました。

母に電話して「改めてありがとうございました」と言いました。

母は笑って言いました。「親への恩は一生掛かっても返せんって言うから、子供に返しなさい」と。

感謝してこなかった僕が感謝される事はなく、これは因果だと思いました。

過去に蒔いた悪い種は悪い実を実らせ、自身で刈り取る他にありません。

視野が変わって気づき、反省し、今からの自分を変えてカルマ(因果)を精算していく。

見返りを求めぬ無償の愛や慈悲の心を発露させ、不運も悪状況も、すべては自分が蒔いた種であると認知する。

そうすれば自分の心の中から【怒り】や【不満】といった不善心が発露しない。

感謝。利他の心。心を清らかに穏やかに。それが人間的成長であり幸福な事なんだと思います。

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