「高橋ボクシング」勢い。

今日も練習中にビデオを観せて、選手に指導しました。
そのビデオはあるチャンピオンがまだチャンピオンになる前のスパーリングの様子を撮したビデオでした。
「この選手の強い理由を言ってみ。」と僕が言う。
「位置取り」「はずし方」「フェイント」いろいろ言います。
まあ、それもないとは言わないけど、ここで注目して観て欲しいのは「心」だったんです。
その選手も結構パンチを食らっています。だけど最後には完全に相手を追いつめてしまいます。
うまさやキャリアは相手が上です。じゃあ、そのときどうするのか?
「今自分が勝っている部分」で勝負する事です。
その選手の一番の武器は自信と若さによる「勢い」でした。
パンチや踏み込みに迷いがないから、一瞬早く相手に届く。打たれても慌てないから相手が調子に乗れない。段々と相手にプレッシャーが掛かり、追いつめられていく。
無名の選手が勝ち続けていく事があります。まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」で。
一戦一戦、勝つ事でこれらの部分に拍車が掛かる為なんでしょう。
勝った「経験」が「自信」となって「勢い」を増す。そしてまた勝つ。好循環が起こるメカニズム。
早く、その好循環に乗りたいですが、正直「勢い」だけに頼りたくない性分なんです。(^_^;) 勢いもコントロールしたい・・。できるはず。  マサ