「高橋ボクシング」ボクシングは脳トレ。

僕はいろいろな経営者やスポーツ選手の本やテレビを観ます。自分の経験も踏まえて考えた中で感じているのは人の成功や幸福、そして失敗は偶然ではなく、その人の心が作るんだという事です。
心というと哲学的になってしまうので、ここでは「脳」という事にします。
脳(心)で描いた明確なイメージやビジョンによって物事は成し遂げられていくんだと、いろいろな「自己啓発本」にも書いています。
僕のパンチはよく当たります。あまり無駄打ちもありません。それはうまいから、速いからという事だけではありません。
そこには数秒前から「こうしてこうしてこう当たる。」というイメージが明確に頭に描かれているからです。
そのイメージどおりに、なぞるように、体を動かします。もう当たっているというイメージがあるから自信を持って打てます。迷いがないから一瞬早く思いきり打てます。だから当たります。
体を動かしてない期間や体調の悪いときには、このイメージがあまりうまく湧きません。そんなときは当然、パンチもあまり当たりません。少し練習すると、このイメージがまたうまく湧くようになってきます。すると当たります。
昔(中学時代)、サッカーをしていたときも、このイメージ力でよくゴールをあげていました。このイメージは数秒前に湧き上がります。
ようするに人は明確に思い描いたとおりに物事を成し遂げる力があるようです。
このパンチを当てるという行為はすごく期間の短い「成功法則」の縮図ではないかと思います。
僕が思う練習の目的は体を鍛える事よりも、このイメージや体をうまく動かす為の脳からの神経伝達の訓練だという思いの方が強いです。
選手の脳や会員の脳と僕の脳を体はそのままで入れ替えれば、僕の言うほとんどの動きは、その体のままで行えるはずです。(若干の肉体的資質はあるんでしょうけど・・)スタミナ系は練習しないと無理ですが。
ここで一番難しいのは、いかに明確なイメージやビジョンを描く事ができるのか?です。
もっとも簡単な方法としては「手本」を持つ事でしょう。住直の二人がトレーナーとして会員を指導するときに僕が一番注意する事ははじめに「やってみせる事」です。明確な目標(イメージ)を持たせる事が一番の上達法ですから。
僕は極力、会員、選手らに「やって見せます」。これって体力的に、とってもキツイんです。(笑) 一日約8時間の間に20~30人にいろいろなパンチや動きを見せながら説明し、しかも会員全員に2ラウンドのミットも持ちますから。(^_^;)
だから、油断するとついつい口だけの指導になるのが「人の常」。
この問題を解決する為にも、ある計画が進められているよな、いないよな・・(笑)                    
                                マサ