弱点は武器。

ピンチはチャンス。正負の法則。弱点は武器である。という考え方がありますが、僕も正しくそうであると思います。
なんの障害もトラウマも失敗も持たぬ人が大きな成功や幸せを掴む事ができるでしょうか?
逆に、その障害やトラウマや失敗を乗り越える事ができない人だからこそ、それらを与えられていないのだとも考えられます。
僕は幼い頃、吃音という障害で非常に苦しみました。言いたい事が思うように言えない悔しさや惨めさ。生きるのが辛いといつも思っていました。
現役中(東京時代)は背中の痛みと息苦しさに悩まされました。あまりの苦しさに泣きたいときもありました。チャンピオンを見据えての無理な減量も祟り、身も心も荒み疲れ果ててボクシングを辞めてしまいました。
目指していた世界チャンピオンにはなれませんでしたが、それでも僕は人にはない経験をしてきたのだという自信があります。
言いたい事が思うように言えない悔しさや惨めさのおかげで僕には言葉の表現力と洞察力が備わりました。
背中の痛みと息苦しさのおかげで誰にでもできる効率の良い身体操作によるボクシングを追及してきました。
それらが今の僕の武器です。
弱い自分であった事も辛い経験をした事もすべてが今の僕を作り、育ててくれています。 マサ