自力。

昨日、住直に今年の指針を話した。昨年は結果を求めていったが今年は違うと。まだボクシングでも僕の枠の中での動きでしかない。
このままではいかんと昨年から「ミット封印」もした。指導し始めて直人は約3年半。住吉は7年半。充分にボクシングも心も教えてきた。
ここから先は人間としてもボクサーとしても自力をもっと付けていくべきではないか。今年の全日本実業団も社会人ももう二人にとっての試練としては価値が低い。だからといって出場しないのも違う。昨年は是が非でも勝たせにいったが今年は勝ち方に課題を置きたいと思う。間違いも失敗も犯すかもしれない。だからといって転ばないようにいつも手を差し伸べるのは住直の為にならないと思うようになった。成功だけから学ぶ事は少ない。間違いからも失敗からも何かを学べばいい。
試合は皆(チーム)で戦う。作戦を錬り、アップをさせ、心構えを確認し、試合中も常に指示を与え、声で相手を追い込み、流れを引き寄せ、審判への印象も上げていく。今年はそれをしない。練習も試合も「自力」でやっていく事を伝えた。
例えば強い選手がいる。彼に僕のボクシングを指導する。その選手は更に強くなる。これが「自力」のある選手の魅力だ。
バンドが一時解散してそれぞれの道を行き、再度結成して更に厚みを増したバンドになる。今年がそんな年になればいい。
そして今年僕にできる余力で白石やその後に続く後進の指導に力を入れて門司フィットネス全体の選手層の厚みを増していこうと思う。
まだまだ今年の課題は考えている。長い一年が始まった。     マサ