心のブレーキ。

以前に僕が読んだ「心のブレーキの外し方」という本があった。内容は成功や向上をする前には必ずそれを妨げようとする心理が知らず知らずに働くというモノ。
なぜか?人は現状維持を求めたがる。だから潜在意識は変化を嫌うのだという。
そのブレーキをどう外すのか?と興味深く読み進めると極論は「今できる事」に行き着いた。偶然にも僕が常々言う「今できる事」。それがそのまま書かれていた。
今、白石には選手として心のブレーキが掛かっている。会員の中にも心のブレーキが掛かっている者が見られる。
この「心のブレーキ」とは僕が考えるに「弱さ」であったり「自我」であったりする。
一度はボクシングを離れた白石が当時の課題をクリアして戻ってきた訳じゃない。心に大きな課題を抱えたまま戻ってきた。それは僕に与えられた課題だとも思っている。
自分の弱さを克服する為にと白石は二度目の挑戦中。まだまだ僕の指導がうまく伝わらない。ボクシングに勢いがない。体にブレーキが掛かっているようだ。
「心のブレーキ」はすぐには外れない。少しずつ少しずつ外していくしかない。一時間のサンドバック打ち。ロードワーク。そしてたくさん痛い目をみて悔しい思いをする事。反省して繰り返さない事。「今できる事」はたくさんある。
僕が考える「心のブレーキの外し方」のもう一つの答えは「人の為に」。
薄皮を剥ぐように少しずつ。いつかペロリと一皮剥けた白石が現れる事を期待する。心が変わればボクシングは変わる。まだ白石のボクシングに大きな変化は見られない・・実業団まであと一ヶ月を切った。     マサ

ここ数日のスパーで顔は腫れている。