白石初戦試合内容。


初の実業団出場に万全な準備をしていく。表情には緊張感からか覇気が感じられない。ダメ出しを出され続けてきた白石が今日は今までにない良い感触でミットにコンビネーションを打ち込んでくる。相手はまだ分からないが、「覚悟」は決まっているようだ。今日は期待が持てる!という思いと覇気の無さが気になった。
住直らも白石をバックアップしていく。皆の思いを背負ってリングに勢いよく駆け上がる。1ラウンド、練習どおりの動きとリズムでペースを握った。インターバル中「白石いいぞ!今のまま!」と声を飛ばすが2ラウンド早々、白石がミスを犯し強烈なダウンを奪われる。起き上がるもののダメージは残る。ロープに詰められ二度目のダウンを取られる。もう一度取られればRSC負け。「ロープから離れろ!」と何度も叫ぶが声が届いていない。超ピンチ!そこに起死回生の左フックが決まる。怒涛の反撃でダウンを奪い返す!更にもう一度ダウンを奪い2ラウンドが終了。もう倒すか倒されるかの戦いになってきた。「白石勝負や!」と声を飛ばす。右アッパーでダウンを奪い、更に追い打ちでRSC勝ちをもぎ取った。
折尾ジムへの出稽古の帰りに僕が白石に「逆転のできる選手になれ!」と言った事を思い出した。その言葉どおり白石は逆転勝利を手に入れ、一つの壁を越えた。これまでのキツイ練習やうまくいかない状態や怪我や減量など多くの苦労を見てきた僕らの胸を熱くさせる試合だった。
白石は「自分を変える為」にジムに戻ってきた。白石は少し変われたと思う。            マサ

よくやった。

おまけ。死闘の末。