見学者に対して。

ジムに見学に来られる人に対して僕はあまり多くは語らない。時間的に余裕があり、手が空いているときにはたくさん話す事もあるが一番は見てもらう事だと思っている。
基本的に僕は今いる会員を第一に考える。見学者を入会させようと必死にはならない。だから体験入会も受け付けていない。多くの時間を見学者に向ける訳にはいかない。門司ジムの場合はトレーナー一人体制の為に尚更だ。
ジムに電話をしてきて「入会したいのですが、何を用意すればいいですか?」と聞いてこられる人がいるが「見学に来て頂いてからでなければ入会はできません。」と答える。
そしてジムに見学に来た8、9割程の人が入会してくれる。ボクシングでも言うが「百聞は一見にしかず」。どれだけホームページやブログを観てくれても実際にジムに来て見て感じてみる事には勝てやしない。
今、そのとき、その人が「変わりたい!」「向上したい!」という思いがどこかにあるのなら、きっと何かを感じられるはずだ。僕がたくさん話しをして、見学者の感性の邪魔してはいけないという思いもある。
このジムは自分に合っているのか?ここで自分はやっていけるのか?と考えながら、感じながら見学してほしい。
僕は会員をお客さんとは思ってはいない。僕のボクシングを習いに来てくれている人達であり、縁ある人達であり、そして同じような志を持つ仲間(ファミリー)だとも思っている。
見学者を話し巧みにジムに入会させようと思えば、もっと入会者は増せるだろう。だけど自分で感じて自分で決めなければきっと長くは続かないだろうし、合わない人に対して無駄なお金も使わせたくはない。
見学者に対しての僕の「今できる事」はきっかけを与える事であって、強引に引っ張って入会させる事ではなく、軽く後押しする程度のモノでいいと思っている。
経営を考え過ぎると儲けを考えた「私心」となり易い。気をつけるのはいつもそこだ。本当にその人にとって門司フィットネスボクシングジムが必要であれば、自然と導かれるはずだ。
そうして出逢った会員を大切に指導していく事が僕に与えられた使命だとも考ている。
だけど階段を登り、ジムまで入ってくるのにはかなりの勇気がいった事だろうと思う。僕も中三のとき、初めてのジム見学にドキドキして行ったからよく分かる。たしか一回目はビビって玄関前でウロウロして中まで入れずに帰ったような記憶がある。ちょっと覗いたら暗くて汗臭くてめっちゃ怖かった。(笑)まあ、門司フィットネスはそんなイメージは作っていないはずだけど・・
そんなラインを踏み越えた見学者が会員となる。その会員がボクシングを通じて何かを感じ、向上できるように楽しく精一杯指導していこうと思っている。               マサ