明日は決勝戦。

遂にここまで来た。靖也、喬之、啓助、そして国弘、四人揃って明日は決勝のリングに立つ。
三年生の靖也と国弘にとって最後となる県大会。自分に打ち勝つ事を課題にしている喬之。大会初出場での優勝を目指す勢いのある一年生の啓助。
皆、それぞれの課題を持って決勝戦に挑む。「勝率は今5割や。相手も強い。どうやって勝とうか?」と皆に聞く。
それぞれの答えを聞いた後に僕が話す。「人の為に」「感謝」「集中」「今できる事」。
練習は辛く険しい。キツイ思いも痛い思いも怖い思いもする。試合では極度の緊張も味わう。1年生の啓助は初戦の前は眠れなかったらしい。(笑) でも、だからこそ磨かれ、鍛えられ、強くなる。
人は大きな経験を積めば積む程、大きく向上するのだと思う。彼らはこの短い高校ボクシング生活の中で今、大きく成長している。
九州大会やインターハイは僕にとってはおまけみたいなモノ。一番ドラマがあるのがこの県大会なのだと常々言っている。自分に負けた相手が次の試合を応援してくれる。支えてきてくれた人達への感謝を感じられる。勝ちからも負けからも大きな感動を得られる。
明日、四人は最高の舞台で戦う。緊張している場合じゃない。考えても無駄な雑念を払い、すべての思いを勝つ事に「集中」させるんだ!最高に尖らせて自分の天井を突き抜けろ!
明日、目指すは四人揃っての県大会優勝!!「皆でインターハイへ!」    マサ

勝つイメージを作っていく。

国弘の相手はかなりの強敵だ。鮮明にイメージを作れ!集中力が勝敗を分けるカギとなる。