啓助決勝戦試合内容。

1年生にして練習試合では6試合4RSC勝ちをしている抜群の勢いを持つ啓助だが、まだまだ引出しは少ない。相手は180センチある長身の3年生。どう戦うのかを何度も確認する。どこまでやれるのか?啓助の精神力が問われる一戦だった。

1年生で初めての大舞台に何を思う。

気合いを入れてリングに駆け上がる。緊張はあるだろうけど、「今できる事」はきちんとこなしていく。「自分の世界」をしっかりと持っている。

第1ラウンドから積極的に攻め込む啓助にタジタジの相手選手。ポイント的にも勝負的にも上回ったと思えた試合内容だったが、相手も鼻血で何度もドクターチェックを受けながらも必死に踏ん張り、三年生の意地を見せる。
入り方が悪く、何度も注意を受けて二度の減点を受ける。改善策の指示を出すがそれを実行できる冷静さはまだない。判定で惜しくも敗れる。
まだボクシングキャリア一年の啓助。一年生でここまでできればたいしたモンだ。今後の九州大会、新人戦と楽しみは続く。      マサ