突然の別れ。


ジムの元会員である住吉の友人、中島。彼の家は建設屋さん。下関ジムをオープンの期日に間に合わせる急ぎの工事を「中島建設」にやってもらった。
彼のお父さんが社長。いつも楽しく、冗談が好きで、エーちゃん(矢沢永吉)とボクシングが大好きで、住吉やジムを応援してくれていた。
住吉の話しでは社長のロイ・ジョーンズの真似はクリソツらしい。(笑)
いつも中島とつるんで一緒にいた。パチンコも仕事も飲み事も。「あの二人いいコンビよな~」といつも言っていた楽しい似た者親子で「いいですよ」と口癖もそっくり。(笑)

下関ジムのオープニングパーティーにお招きして、非常に喜んでくれていた姿に招いて良かったと心から思う程、楽しんでくれていた。
だけど、社長が中島と一緒にスパーリング大会や住吉の試合を応援に来る事はもうない。
社長は一昨日、心筋梗塞で亡くなられた。突然の悲報に住吉と共に驚いた。
前の日の晩、偶然にも社長が亡くなられた時を同じくして住吉と久しぶりに中島の話しをしていた。
練習を終えてお通夜に出向いた。そして今日は葬儀だった。
葬儀中、さっきまで元気だった人がいきなり目の前からいなくなるってどんな気持ちだろうと家族や周囲の方々の気持ちを考えると胸が熱くなった。
社長との今までの出来事や言葉や表情が走馬灯のように思い出される事だろうと思う。
今からの中島は大変だ。「中島建設」を若干24歳で背負う事になる。相棒のような父親を失った彼の心中は計り知れない。
中島には、これから自分を大きく変える事になるであろう試練を頑張って乗り越えていってほしいと思う。
あのとき、ふと中島の話しをしたのも偶然ではないように思う。実は連絡があるまで、中島と住吉は縁の切れていた状態だった。そんな住吉と中島を社長が再び引き合わせたようにも思える。 
僕らにとっても様々な思い出を残してくれた中島社長のご冥福を心から祈りたい。
そして残された中島を微力ながらも応援していきたいと思う。  マサ