メイウェザーVSマルケス

高橋イズム


かみやんが、とても観たかった「メイウェザーVSマルケス」のDVDを送ってきてくれた。

今のボクシング界の頂点に近い両選手の戦いを皆で練習前に観る事にした。

私的な思いで言うと以前から僕はあまりメイウェザーは好きではないがマルケスは好きなボクサーだった。
それはメイウェザーには素晴らしい才能やセンスを感じるものの勇気や心躍らされるようなファイティングスピリッツがあまり感じられないからだ。
一方、マルケスは勇敢で勝負を一瞬も諦めない強いファイティングスピリッツで胸を熱くさせてくれる。
2ポンド(約900グラム)の体重オーバーで6000万円の罰金を課せられたメイウェザーとマルケスの試合が始まった。
体の大きさが一回り違うように見える。その上、身体能力もメイウェザーが大きく上回っている。マルケスはなかなか自分の距離に入る事ができず、メイウェザーのスタイルを崩す事もできない。
それでも懸命にアタックを仕掛ける。2ラウンドには左フックを浴びてダウンも奪われるが、12ラウンドをフルに戦い抜いた。
判定は大差でメイウェザーの勝ち。勝利者インタビューでは「体重オーバー」の問いに不快な態度を示す。リング上には次の対戦を望む選手が入ってきて一触即発なムードになった。これも因果だと思った。
ファイトマネーはマルケスが3億円。メイウェザーが10億円。(6000万円の罰金有り)
本当にメイウェザーは真の勝者なのだろうか? 極限まで絞っているボクサーにとって最後の900グラムは死ぬ程辛い場合も多い。そんな自分自身との勝負を避けたメイウェザー。「6000万円払ってでも勝てば官軍」という考え方なのだろうか? この試合を観て、よけいにメイウェザーの事が嫌いになった。
試合が流れては莫大な損失が生じる。それを考慮しての罰金制度なのだとは思うが・・
彼にとってマルケスは大きな試練ではなかったのかもしれないが、マルケスにとってメイウェザーは今までにない程の大きな試練であったのだと思う。
才能、体格、条件、と逆の立場ならメイウェザーはマルケスとの対戦を受けないだろう。
試練は乗り越えられる者にしか与えられないと言うが、最後まで諦めず勇敢にアタックを続けたマルケスと体格差や力の差がありながらも冒険を恐れて判定までいかしてしまったメイウェザー。どちらが勝者だろう?
マルケスにももっと柔軟な戦い方があったのではないかとは思うが、僕の中では体重オーバーの時点で、すでにメイウェザーの負けだった。そんな選手がリングに上がって戦っていいのだろうか?
僕はボクシングは結果がすべてだとは思わない。ボクシングから何を学び、何を得るのかが一番大事な事であり、お金があって名誉があっても、誰に勝っても、それだけで幸せだとは言えない。
この試合を観て尚更に目先の勝利や強さだけに心を奪われてはいけないと思わされた。
ジムに通う選手、会員すべての方にもそれは言える事だと思っている。その事はまた詳しく書いてみようと思う。      
久しぶりにいろんな意味で興奮させられた試合だった。    マサ

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