スパーリング大会。8


第十二試合。「デルモ賢信」VS「フォアマン紙谷」因縁の再戦。
只今、佐世保で自分を大きく変える為に孤軍奮闘中の紙谷。対するデルモも自身の向上を目指しての出場。意気込み過ぎてプッシュの反則を2度取られた紙谷だが、全力で戦う姿に今までとは違う心意気を感じられた。賢信は顎が引けずに顔面に多くのパンチを受けてしまった。キャリア、体重に勝る紙谷に気持ちで「引かない事」が自分自身への挑戦であったらしいが、その点においては自分自身に勝てたのではないかと思う。この経験から学び、次に繋げてほしい。

第十三試合。「ジョイフル晋平」VS「トキ広樹」の対戦。
練習では勢いのあるボクシングを見せる晋平だが今日は少し消極的だった。逆にいつもはゆったりとしたボクシングの広樹はいつになくアップテンポな攻撃を仕掛ける。1ラウンド、晋平の得意の左ボディが決まり一瞬広樹の動きが止まるが気合いで乗り切り、2ラウンドにはダウンを奪う。両者初出場のプレッシャーの中、白熱した試合となった。

第十四試合。「インコ智昭」VS「タイフ~ン憲吾」の対戦。
高校生の智昭は前大会に続き二度目の出場。初出場の憲吾は本日二度目の登場。距離勘のある二人はサウスポーと変則スタイルという事もあってなかなかパンチが当たらない。互いに勇気をもって強引に踏み込むもののクリーンヒットは奪えず、均衡した状態のまま試合終了のゴングが鳴った。良いモノを持つ二人の今後に期待。
                  第十五試合につづく。