スパーリング大会。12 総評

今大会で門司フィットネスボクシングジムのスパーリング大会も四回目となりますが、毎度ながらに大きな学びがあります。
先でも言いましたが、スパーリング大会での対戦相手は「敵」ではありません。相手は「与えられた課題」です。これは両ジムの会長であるからこそ強く感じられる事でした。
厳しい事を言いますが、中には「相手を倒してやる」「俺の方が強い」と相手に対しての敵対意識を持っていた人も数人いたようです。
こうなるとどうなるか。無駄に力が入り、硬くなって普段の力が出せません。試合に向けて何故かモチベーションが下がる人もいたでしょう。不安や緊張感が強くなる人もいたでしょう。何故か?
それは自分自身への「挑戦」という思いではなく、相手に対してへの思いが強かったからなのだと思います。僕は試合前の選手らに「今できる事」「人の為に」とよく言います。
思いが相手ではなく自分の中に向いたとき、人は集中し、大きな力が出せるのだと僕はジムを開いて選手らと共に戦いながら気づきました。
「自分次第」それに気づくまで、たぶん人は何度も何度も失敗を繰り返すのでしょう。目に見えない力が「はやく気づけ!」と言わんばかりに、何度も何度も失敗や逆境を与えてきます。これは僕が半生を通じて学んだ確かな事です。
正しい心と努力で大会に臨めた人は素晴らしい試合を観せてくれました。その思い、その努力は正しかったという事だと思います。逆にうまくいかなかった人も自分の何が間違えていたのか?何が足りなかったのかを反省し、次に繋げるチャンスです。決して誤魔化したり逃げたりしてほしくはないと思います。それが短期間でボクシングから大切な事を学べる方法だからです。
人は本を読んでも、人に話しを聞いても、失敗という経験が無ければ大きく学ぶ事はできません。僕も、選手らも負けてこそ、失敗してこそ真に学びます。
当ジムのスパーリング大会はただのお祭りではありません。失敗から何かを学び、成功からも何かを学ぶ。その為に「門司フィットネスボクシングジム」のスパーリング大会は行われています。
今後も半年に一度、スパーリング大会は行われていきます。皆がボクシングから多くを学び、人生に大きく役立ててくれる事を願っています。
                        会長 高橋正行

門司ジム優勝!

下関ジムも優勝!の同点優勝!!
306対306ってこんな偶然も凄いと思います。これにもきっと「どっちが勝つか負けるかって問題じゃないんだよ」というメッセージのようにも取れますよね。