論理的に。

「短絡的」を辞書で引くと・・「途中の論理や筋道を無視して、本来関係のない原因と結果あるいは前提と結論を性急に結び付けてしまうこと」とある。
僕は何事も、木で言えば枝葉である「小局」だけを見ず、幹や根本や根底といった「大局」を見るように気をつけている。他の言葉で言えば、「木を見て森を見ず」にならぬように。
若い頃はまだ枝葉しか見えず、「短絡的」に物事を考えていたので、自分の課題や状況から逃げてしまった事も多くあった。
だけど、35年間の多くの経験や本などの知識により、物事の本質が徐々に分かるようになってきたように思う。
そんな思いから、3、4年前に始めたホームページやブログのPROFILE(プロフィール)にも「人生の法則を追求中」と書いてある。
愚かで未熟な感情を省き、いかに理性的に、論理的に、物事の本質を捉えて答えを導きだす事ができるのかが大切な事なのだと思う。
ボクシングを通じて「強くなる為」や「勝つ為」の法則を幾つも考えてきた。
「人の為に」「今できる事」「自分次第」など、人生にも応用のできる法則を見つけた事は僕の無形の財産だと言える。
子供や若い子らには、この「論理的に」という部分が欠けている。「悪い事をしたら悪い事が返ってくるよ」「逃げたらダメだよ」「頑張れば報われるよ」と言ってみたところで、今の子供や若い子らにうまく通じるだろうか。
僕は「心の勉強」のときでも、子供や若い子らへの話しでも、ボクシングの指導と同様に、その人の目線に合わせて、なるべく分かりやすく「論理的」に話しをする事を心掛けている。
世の中には様々な指導法があるだろう。だけど、これが僕という人間が今、考えられるベストな「今できる事」。指導者としての更なる向上を日々目指す。    マサ