U-15ジュニアボクシング大会、総評。

昨年は若貴、輝みんな揃って初戦を突破したが、決勝戦(後楽園ホール)への進出が決まった若貴へ「中2で、今の頑張りで、東京に行くのはまだ早い。来年まできちんと頑張って優勝したら中学の卒業旅行として行こう」と約束をしていた。
輝には「若貴が勝って輝も勝ったら、一緒に連れて行く。若貴が負けたら東京には行かんけな」と言っていた。
今、ジュニアボクシング大会という分野が熱くなってきているようだが、僕的には、頭部にダメージを受けるボクシングを幼いときから本格的におこなっていく事はどうだろうという考えがある。
ジムでは「ジュニアボクシングスクール」を開講しているが、これも週に一度。スパーリングはスパーリング大会前にならなければ、あまりやらないし、ストップも非常に早い。「イッポン」という新ルールも作って、安全や健康には過剰なぐらいに注意を払っている。
だけど、スパーリングという練習の中でしか味わえない学びがある事も確かだ。緊張感、恐怖への克服。負けん気や冷静さの養成など。アメリカでは青少年の育成にボクシングが使われていると聞く。
その為に、子供のスパーリングや試合を否定はできない。得れば失い、失えば得るという「正負の法則」からもそれは言える事だ。
それらを受け入れた上で僕の与える本格的な練習を自らに課せた者を選手と認め、より多くを学ぶ為にと試合に臨む。そのとき「心」の育成も同時におこなっていく。
僕が本格的に選手を育成しようと思うのは最低で中学生から。それは子供の頃には友達と遊ぶのも家族と一緒にいる事も人として非常に大切だと思うからだ。
本当に自分の青春や人生をここに懸けてもいいという自我が生まれていれば話しは別だが、指導者や親のエゴで子供の人生を勝手に決めてはいけないと思う。
ジムに見学に来る子供達の入会時にも必ず聞くのが「ボクシングしたいの?」だ。本人の意思を確認した上でしか入会を許可しない事に決めている。
ましてや「選手」としての覚悟を決めるのは、大きな決断だと言える。若も中一に上がるとき、選手になるかどうかを数週間悩んで決めたぐらいだ。(笑)
そして若貴は日々起きる多くの波(課題)を乗り越えて、彼らにとって最後となる大会(U-15)に出場し、東京行きの切符を手に入れた。今回負けてしまった輝が選手として本気でやるなら中学に上がる来年から。
そんな三人のそれぞれのドラマを見る事が出来た、今回で三度目の出場となった「U-15ジュニアボクシング大会」だった。
今回は僕らもリングや会場の設営や片付けをお手伝いする事になったが、その中で多くのボクシング関係者の方々とお話しできた事も、他の少年らの試合を多く観られた事も大きな収穫だった。
8月の東京(後楽園ホール)での優勝を目指す若貴にも、今まで支えてくれた人達や大会運営の皆様への感謝を忘れる事なく、自身の大きな向上を目指して戦ってほしい。
U-15ジュニアボクシング大会運営の関係者の皆様にはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。8月の決勝では西部地区の一員として共に戦える事を楽しみにしております。       会長 高橋正行
若貴W優勝!次は後楽園ホールでW優勝だっ!!その日まで「今できる事」を日々やっていこう!

上の写真が観れない方用。貴、笑える~ 完全にふざけ過ぎ~(笑)