角海老宝石ボクシングジム。2


本日、相手をしてもらう選手は元キックボクシングのランカーで現在新人王戦にエントリー中で4戦4KOの強打者。
1ラウンド、相手の出方を伺いながらもパンチを決めていく住吉。一昨日の日本チャンプとのスパーで出した鼻血がまた出ている。インターバル中、鼻血を拭いながら「左フックが強いし、カウンターで狙っているから、そこだけ気をつけて慎重に行け」と指示を出す。
ラウンド中、精神状態が良い時には僕の指示にうまく反応し、良い展開を作り出していくが、今日はうまくいっていない。「やってやる!」という気持ちに力みが強く見られた。
ボクシング、リズム、有効打数的には住吉が上回っているが、強いパンチとフィジカル、気持ちでは相手が上回っていた。こういった選手との手合わせ。これもある意味導きだなと思った。

そして、そのまま直人が入る。室内35度という中で続けて6ラウンドというハードなスパーをこなしていく相手選手。それ故に練習量と気持ちの強さが際立った。
1ラウンドが始まる前「左フックだけ気を付けろ」と直人に伝える。序盤、リードとリズムでペースを掴み掛けたとき、不用意に直人がスイッチをした瞬間にテンプル(こめかみ)を左フックがかすめた。
クラクラと足がもつれる直人。「ストップ!」追い打ちを掛けようとした相手選手に声を飛ばした。その後、ポトンと尻もちをつく。あちゃ~ せっかくペースを掴み掛けたのに、スイッチしたせいで右のガードを開けてしまった直人。
その後、田中トレーナーに承諾を頂き1分間の休憩を取って再スタート。そこからの2ラウンドは良い出来であっただけに、あのダウンを非常に悔しがる直人。
しかし、それだけではなく直人とは4ラウンド目からのスタートであった相手選手の失速しないフィジカルや精神力、パンチ力に住直に足りていないモノを明確に感じられた。
その後、住直共に他の選手と3ラウンドつづのスパーを おこなったが、住吉はジム内の暑さで完全に体力と精神力を奪われ、出来は最悪。直人は普段の陰の努力(ロードワーク)のおかげで最後まで失速せずに無難にスパーを終えたが、やはり直人に足りないモノを強く感じた内容だった。
これまでの試合や一昨日の日本チャンプとのスパー。後楽園ホールでの試合観戦。そして今日のスパー。すべてに通じる「課題」を「これでもか!」と頂いた気がする。       

本日の出稽古を電話対応から身の回りの事までお世話して頂いた加藤トレーナー。この度は大変お世話になりました。またよろしくお願い致します。角海老ジムの関係者ならびに選手の皆さんもありがとうございました。

出稽古を終えて。今回の「東京遠征」で得た学びから、更なる向上に繋がる大きな「課題」を見つけた。明日の朝から即実行していく事を住直に伝えて「東京遠征」を終えた。       マサ