パンチを打たれて大分県。2


今日は試合ではないので、勝ち負けが目的ではない。高めてきたボクシングやフィジカルを試す事と新たな課題を見つける為にも直人の最善の「今できる事」を確認し、リングに向かわせる。
そこには、休みを潰した片道3時間の遠征を無駄にはできないという思いもあった。(笑)

日大を卒業し、消防学校に通っていた為に練習不足の平川くんではあったが、国体優勝は伊達ではなく、サウスポースタイルから長いリーチで強いプレッシャーと攻撃を仕掛けてくる。

1ラウンドが終わって、戦い方を修正し、残りの2ラウンドは良い展開となった。良い部分と悪い部分が半々ぐらいで多くの「確認と反省」を得る事のできた価値ある出稽古となった。
僕はサウスポーはオーソドックスの選手に比べ1.5倍ぐらいの有利さがあると思っている。それは希少性による対人練習回数の優位差から生じる。
しかし、逆にサウスポーはサウスポー対策の得意なオーソドックスの選手とあまり対戦した事がない。だから、たまにサウスポーにめっぽう強いオーソドックスの選手が現れる。
僕は門司フィットネスの選手達がそんな選手になるようにと心掛けている。それはポジショニングや距離、駆け引きやタイミングといった「ボクシング」をよく知るという事に繋がるからだ。よく知ればボクシングがもっともっと楽しくなる。

すべての練習試合を終えて、今日は何もしなかった住吉に腹筋300回を命じる。(笑) その後、佐賀や大分の監督さん方にご挨拶をし、鶴崎高校を後にした。
住吉の肩で東京遠征を取りやめた後に直人に今回の大分合同練習の話を聞き、これも何かの縁であり、導きなんだろうと思った今回の大分遠征だった。
直人のご両親からのご招待を受け、津久見市にある直人の実家へと向かう。      つづく