大切なモノ。

高橋イズム

スパーリング大会まで、あと5日と迫り、緊張や不安が膨れ上がってきいるようで下関のNから、そういった言葉を聞いた。
住直も以前は試合の前に、とても不安そうな顔をしているときがあった。そんなときは、傍に行って少し話しをする。
その話しを聞いた二人は「今できる事」を考え、前向きな表情に変わって、いつも良い試合をしてくれた。これまで指導してきた選手達には、そういった事が幾度となくあった。
僕はボクシングは技術やフィジカルだけのモノではないと思っている。僕が東京に行って、自らの未熟さ故に、苦しみ、もがいていたときに一番欲したモノは、技術でも肩書きでもなく「信頼できるトレーナーや人」だった。
共に苦しみ、共に喜び、共に学び合える。その人の声が大きな力になる。そんな関係を切に欲した。
だから僕は選手達にとって、トレーナーである前に、そんな存在(人)でいたいとずっと思っている。そして、それが選手達の力を存分に発揮させる事を知っている。
僕が現役時代に味わう事のできなかった「チームとしての戦い」や「信頼関係の中で得られる本当の喜び」を今もずっと追い求めている。
正直に不安な気持ちを打ち明けてくれたNにも、僕の話しを聞いた後、「なんか胸が楽になりました。」と明るい笑顔が戻った。
辛く険しい「ボクシング道」の中で戦う選手らにとって一番必要なのは高度な技術や設備ではなく、この「言葉」なのだと僕は思う。
今、世界一強いボクサー「マニー・パッキャオ」とトレーナーの「フレディ・ローチ」の間には、この確かな「絆」がある。
すべての選手に僕の思いがすべて伝わる訳もなく、残念な結果になる事がこれまでにも幾度かあったが、それでも僕は選手達にとっての「フレディ・ローチ」のようなトレーナーでありたいと思う。    マサ
PS スパーリング大会まで、あと5日。不安で眠れない人には、いつでも相談に応じます!(笑)

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